リュネビル刺繍は左手(=利き手でない方)を酷使する刺繍技法で、手先が細かい日本人でさえ苦労するのですが、
なぜフランス人はこんな器用な技法を思いついて実現できたんだろう、、、と、ぼんやり疑問に思っていたこの頃。
ひょんなことから、なんかわかった気がしました。
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彼らは指で物を数える時、日本のように指を折るのではなく、グーの状態(ゼロ)から親指から順に開いていきます。
ピースをするときみたいに手のひらと指を丸めるようにしてやれば私たちでも簡単にできます。
が、実際の彼らの仕草はそうではなくて、
・ 開く指はとてもまっすぐに上に伸びて、
・ 折れている指はパキッと折れてるかのように手のひらにくっついたまま
・ 手の平は丸まっていなくて、フラットで、指だけが折れているような状態
それと同じように真似して1から2まで数えるのは簡単ですが、そこから先は大変。
3の中指を開くときは、一緒に薬指と小指が開かないように、そして手のひらが丸まらないように踏ん張って筋がおかしくなりそうになるし、
4・5の薬指と小指は無理。頑張っても無理。手が壊れるくらいの危機感。
なんでそんなことできるの?と聞くと、「これが当たり前だし」と、当たり前の返答が。。。
本当に他の人も同じようにやっているのか疑い、youtubeで探したら他の人もみんな同じようにできていて驚きました。
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手の神経の使い方や力の入り方が全然違うんだなーと気づき、だからリュネビル刺繍の左手の操作もうまいこと考え付いたのかと思い至りました。
勝手な推測ですが。
ルサージュで勉強していたとき、私もみんなと同じように左手に悩み、なるべく左手を使うように生活のなかで心がけていました。
指先の運動やグーパーグーパーしたり程度ですが、ほんの少しのトレーニングから徐々に自身が持てました。
あとはビーズやスパンコールをつける練習あるのみ!
たくさんたくさんステッチすれば、いつかパパパパパ〜と刺繍ができる日が来るはずです 🙂