この試験、合格することが出来るでしょうか???
CAPと言う、国が定める職人認定資格があります。
もしフランスでオートクチュール刺繍のアトリエで働きたいのなら必須の資格です。
もちろんテストはすべてフランス語。
刺繍の実技試験の他に、一般教養、美術の筆記試験もあります。
今年パリの友人が受験したので、その試験内容を見せてもらいました。
それがこちら。
これはおもにクロシェ(かぎ針・リュネヴィル刺繍)の実技試験課題。
なんだか適当そうな図案です・・・。
生地は分厚いフェルト地で、それと一緒に何か別の布(なんだかわかりませんが芯地を裏打ちするか、フィルムをかぶせるのだと思います。)を刺繍枠にセットする所から始まります。
そしてこれが指示書。
全部フランス語です。(当たり前ですが、、、)
解読に時間のほとんどを使ってしまいそうです。
指示書と図案を照らし合わせて、
ビーズを線状に刺繍したり、ポワンティレしたり、スパンコールで埋めたり、おもに基本的なテクニックのようです。
あとは銀糸のチェーンステッチもありそうです。
しかし!試験はこれだけではありません。
もう一つが、
針刺繍メインの課題。
これは本当に時間内に終わるものなのでしょうか・・・?
どのくらいの時間を与えられてるのか聞いてませんが、数時間のテストだったらきっと見込み薄です。
フランス語がいっぱいです。
サテンステッチとフレンチノット、ツイストステッチに別布(この試験ではリボン)にしわを寄せながらモチーフを表現するテクニックがありますね。
ほぼ基本の針仕事のようです。
友人曰く、とーーーっても難しかったそうです!!!
なんせ生地が分厚い上に二重ですしね。
このCAPを受験するためには、3ヶ月以上(たしか)のスタージュもしくはそれに相当するプロフェッショナルコースの授業を受ける必要があります。
ちなみにルサージュのプロフェッショナルコースで、このCAPの受験資格を得ることが出来ます。
(CAPを目指してる方、自分でもしらべてみて下さい。私はかなり前にしらべたのでうろ覚えになっている部分があります。)
特に受験票的なものをくれる訳ではないですが、
私はルサージュでプロフェッショナルコースを受講しました!という認定証(?)のような書類をくれます。
これは公式なものやなんらかの資格を発揮するではないです。
(*ルサージュで資格はとれません。)
友人はルサージュに行った後、公立の刺繍専門高等学校で学んでこの試験に臨みました。
彼女は私より2周り程年のはなれたマダムですが、高校生に混じって1年間勉強してました。
ルサージュでは習わないこともたくさん勉強できたようで、本当にうらやましい限りです。
私も一緒に行けばよかったな・・・。
CAPも受ければよかったな・・・。
とにかく、友人が合格することを祈ってます!!