オートクチュール刺繍オンラインレッスンのお仕事に携わりました。
日本ヴォーグ社さんとのコラボレーションで実現した企画です。
作品デザインにレッスンカリキュラム作り、レッスン動画の出演、
そして【 小さな手芸屋さん 】ならではの、贅沢な素材を使った刺繍キットの製作をしました。
企画がスタートしたのは、2021年の9月頃でした。
日本ヴォーグ社さんからお話を頂いて、
まず取り掛かったのは、レッスンコンセプトと作品デザイン。
レッスンを通じて、初心者の方がステップアップできるような内容で、
ご経験者でも作品作りを楽しめるようなものにしたいと思いました。
そして、身につけて楽しめるもの、、、というのが今回のコンセプト。
小さな手芸屋さんのレッスンではいつも、
ブローチやポーチなど、身につけられる課題がほとんどです。
そうしたほうが生徒さんに喜んでいただけるし、
実際に身に着けているところを拝見すると、とても嬉しくなります。
使うテクニックは、刺繍が学びやすくなるように考えて、
作品としても、レッスンとしても充実するようにディレクションしています。
刺繍のどのテクニックをどう教えるかを決めたら、
デザインしながら使う材料も決めて、試作の段階に移ります。
コンセプトとカリキュラムをしっかり決めてからはじめたので、
デザインや試作はすんなりと進み、自分でも納得の作品たちを作ることができました♪
初めての方にとっては、リュネビル刺繍の基礎から、人気のテクニック「ヴェルミセル」まで体験できる充実の内容。
3つの作品を作り上げる経験値がためられるので、すでに刺繍を知っている方でも、有意義なレッスンとなると思います。
オンラインレッスンの一番の肝である動画、
その撮影も、とてもやりがいのある仕事でした。
撮影してくれたのは、映画監督でもあり、ドキュメンタリーも多く手掛ける笹谷氏。
ご家族に手芸の先生がいらっしゃるとのことで、
手芸が何であるかわかっていらしたため、
何を見せるべきか、どう撮るべきか、
細かい針先や手の動きがわかるように、
繊細なカメラワークで捉えてくれました。
現在全国上映中の、笹谷監督の映画「山歌」
カメラを回すときに、監督が掛ける
「まいります、3,2,1!」という声に、
こちらも集中力が研ぎ澄まされ、気持ちよく、より集中して撮影に臨めました。
動画撮影、字幕やナレーションの校正、書類作りに至るまで、
関わったすべての人間がプロフェッショナルで、
それがとても楽しくて!!
今まで仕事をしてきて、本当に良かった!
と、心から思えた経験でした。
このオンラインレッスンに携わるまでは、
リアルのレッスンにこだわっていたので、
不安な側面もあったのですが、
こうして、自信を持って発表できるものが出来上がり、
チャレンジしてみてよかった、と思いました。
何事も、やってみないとわからないものですよね。
リュネビル刺繍に一歩踏め出せなかった方も、
これを機会に、
オートクチュールの世界に飛び込んでくれたらいいなと思います。
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