瀬戸内芸術祭 女木島

3年に1度の芸術祭〜女木島・男木島へん〜

瀬戸内芸術祭の旅、最終日は女木島と男木島という離島を訪れました。

女木島は桃太郎が鬼退治に訪れたという謂れがある、人口160人の小さな島。鬼ヶ島とも呼ばれているそうです。

鬼ヶ島伝説

ここにはおもしろい作品がたくさんあって、今回見て回った中で一番楽しかったような気がします。

瀬戸内芸術祭 女木島

↑まるで遺跡のような作品。
「段々の風」という作品で、段々畑の頂上に素焼きのオブジェが幾重にも重なっていて、確かに隙間から風を感じました。

屋外展示の作品は体感して楽しむ事が出来るので、よくわからないアート作品でも興味を持って見れるのがいいです。

瀬戸内芸術祭 女木島

↑これは小学校の中庭に作られたエキゾチックな香りのする大掛かりな作品。

ちょっと猥雑(?)な印象を受けたので、この作品は小学校が始まったらどうするんですか?と案内の方に訊ねると、

ここの小学校はもう8年も前に廃校になってしまい、島にも子供がいないため開校する事は遠い先だから半永久的に保存されるだろう、と・・・。

子供がいないということは、もしかしたらいつかは無人島になってしまうのかもしれません。。。

芸術作品がきっかけになって、人の交流がもっと盛んになって島に活気が戻ってほしいと強く願わざるを得ませんでした。

次に訪れた男木島もそんな小さな島のひとつ。

ここの小学校も廃校され、高齢者の人口割合が60%以上というところです。

この島の生活に根付いた道具をリノベーションした「オンバファクトリー」さんの作品がありました。

瀬戸内芸術祭 男木島

↑「オンバ」と呼ばれる乳母車で、山の斜面にへばりつくようにして密集している集落内で荷物を運ぶのに使われています。

明るく楽しいオンバで、帰ってきたくなる島にしたい、というコンセプトで活動してる「オンバファクトリー」さんのオンバ作品。

これは島民の方が実際に使っているオンバで、持ち主自身が「オンバファクトリー」さんに発注して作られたもの。

”発注”ということそこに金銭のやり取りが発生すると思うのですが、私はそれがすごいと感じました。

小さな寂れ行くコミュニティーで、芸術活動や作品を通して新しい経済活動が生まれるというところや、

生活必需品を楽しくリノベーションする事で、持ち主の方に喜んでもらえて島に笑顔が増えるということ、

芸術活動が実際に生活にとけ込んでいるということ、

感じた事をうまく説明できませんが、とにかく「オンバファクトリー」さんの活動にとっても共感できました。

私自身の今後の目標と言うか、何か目指すべきものの一部と言うか、なんだか心にくるものをもらえた気がします。

だから旅行に来ようか迷った芸術祭ではありましたが、来てよかった!楽しかった!な3日間でした☆おしまい☆


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