珍しい柄入りのスパンコールの中に、ピンク色の靄がかかったような「プラントン」という色があります。
とても幻想的な色合いでとっても好きなものの1つ。
でも、、、もう当分手に入らなくなります、、、
数ヶ月前、プラントンの在庫がそろそろ少なくなってきたので、新しいものをメーカーにお願いしていました。
それが先日届いて、色を確認すると今までとぜんぜん違う色合いのものが!!
えーこれなにコレ?こんなの頼んだっけ??と、まずはびっくり。
プラントンぽいけど、、、すごく色が濃いし、ぜんぜんピンクじゃない、、、もしや製造ミス???、と不安がよぎります。
今までのプラントンと比べて見ても、同じ色には見えない、、、がーん。ショックで仕事が手につかないほど。
*写真の右が今のプラントン、左が新しいプラントン
フランスのメーカーに聞いたところ、今まで使っていた原反(スパンコールにする前のシート状のもの)が終わってしまい、新しいロットに変わったということが判明。
今まで使っていた原反は2010年に製造されたもので、今回のは2016年の新しい原反。
何年も前からずっとこのプラントンをお願いし続けていて、前の発注は2017年。その時はこちらのために特別にとっておいてくれていたという2010年の原反から製造していたので、おかげであんなに愛らしいプラントンの花が生まれました。
今回はその原反の量が足りなくなり、新しいもので作らざるおえなかったそうです。
丸いスパンコールに切り抜かれる前のプラントンは、ピンク・紫・グリーンの水玉が重なり合ったような模様をしています。
それが丸く小さなスパンコールに切り抜かれることで、あのような抽象的な色合いに変身します。
2016年の原反が2010年のとなぜこんなに雰囲気が変わってしまったのかというと、
* プリントに使ったブラシが新品だったので、染料のノリがよかった。
* 柄の配置をオリジナルに戻した(オリジナルは2005年の原反で、2016年のそれとほぼ同じ。2010年のがむしろロットブレ?)
* 機械を使うプリント方法だけど、職人技を要するのでばらつきは出る
などなどと、様々な原因が積み重なって起こったそうです。
このプラントンは手作業では作れないし、淡い色合いで機械プリントする方法は研究しなければわからないし、最近はビックメゾンの仕事で忙しすぎてそんな暇もないけど、もしかしたら研究するよ、、、と、ほんの少しだけど前向きな言葉を聞き、可愛らしいピンクのプラントンの再来は、祈るように待つしかないと思いました。
最後に少しだけ余った2010年原反でお花スパンコールを追加でお願いしました。
これで本当に最後。
普通のスパンコールにしてもらうか迷ったけれど、最高にかわいいお花ちゃんとしていつまでもアーカイブしたいと思いました。
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