オートクチュール刺繍教室の生徒さんに渡そうと思って、
ファスナー付きポーチの作り方の説明書を作ってみました!
手書きの字が本当にお見苦しいですが、、、
初めてポーチを作る方でもわかりやすいように、簡単な手順で紹介しています。
本格的に作るには芯を貼ったり、袋布の吹き出しを防ぐステッチなどもするのですが、
この作り方でもいい感じに仕上がると思います!
もし間違ってる部分や、全然わかんないよ!(`ε´)という箇所があったら、
お気軽にブログにコメント下さいね☆
オートクチュール刺繍のやり方やコツなどをこっそり、、、
すでに多くのテクニックを掲載しましたが、まだまだあります。
前回も写真の中のすべてのテクニックはお伝えしきれてないのですが、目につく代表的なものを抜粋しております。
それでは再開です。
1、針(aiguille)・・・
立体的に仕上がるように、中に詰め物(bourrage:ブラージュ)をしたサテンステッチ(passé bourré:パセブレ)。
曲線をうまく描きながらサテンステッチをするのもテクニックの一つ。
2、メタルリボンを使った技法・・・
金属でできた細く、薄いプレート状のリボンを折り返しながら縫い付けています。
この特殊なリボンは日本ではなかなか見つけることができません。
1、クロシェ(crochet)・・・
point tiré(ポワンティレ)という技法で、複数のビーズをワンステッチで刺しています。
このように面を埋める時には重宝するテクニックの一つです。
2、クロシェ
vermicelle(ヴェルミセル・ランダムなステッチ方向で面を埋める技法)のスパンコールバージョンです。透明なスパンコールを色糸で刺繍しています。
それぞれのスパンコールが重なりすぎないように、またぽっかりと空間が空かないようにステッチするのは至難の業です。
写真の赤い花びらの部分は、皮をドレーピングしながら縫い付けています。
こんな素材の取り合わせの妙もオートクチュール刺繍の魅力の一つです。
シルクのような光沢を持つ糸を使って、クロシェのpoint tiréでサテンステッチのように刺繍しているお花たち。
ひとつひとつ立体的なモチーフに仕上げた後、さらに立体感が出るように縫い止めています。
写真から見えないですが、この花の下にも同じ図案の花が刺繍してあり、見えない所へのこだわり(ゴージャス!)もルサージュで勉強した大事なポイントでした。
クロシェと針を組み合わせて、こんなかわいらしい小鳥さんも作ることができます。
*針で・・・
顔の部分のpassé évidé(パセエヴィデ)とpassé remordu(パセルモルデュ)。
同色糸を使ってますが、ステッチがグラデーションするように刺しています。
尻尾はpassé plat(パセプラ・)、カーブを描きながらのサテンステッチ。
胴部分の羽根の黄色い部分は、ラフィアを使ってフレンチノット(point noued:ポワンヌ、もしくはpoint graine:ポワングレン)してます。
*クロシェで・・・
銀糸、ピンクと赤の糸部分はチェーンステッチ(chaînette:シェネット)で埋める技法(remplissqge:ランプリサージュ)を使って、模様を描き出しています。
シンプルなテクニックながら、組み合わせることで複雑な印象を見せることが出来ます。
といった感じで、ルサージュの作品をもとに、オートクチュールの技法をかいつまんで説明させて頂きました。
でも読んでるだけではちょっとわかりづらいかもです。
実際やってみると、「なるほど!こういうことね!!」(「En effet !」)と感じて頂けるのではないかと思います。
私はそのプロフェッショナルコース(150時間)をまず受講して、この作品を作りました。
(この課題の前に練習用の課題があります。)
かぎ針(クロシェ・ド・リュネビル)のテクニックと針刺繍、リボンや飾り紐の扱い方を学ぶ為の課題です。
この作品を参考に、オートクチュール刺繍にはどんなテクニックがあるのか?を細かく説明しますと、、、
(ついでにフランス語で何と言うかも覚えてみましょう!)
1、クロシェ(crochet)・・・
生地の表からチェーンステッチ(chaînette:シェネット)するテクニック
2、針(aiguille:エギュイーユ)・・・
サテンステッチ(passé plat:パセプラ)。糸はシュニーユ(chenille)という毛虫のような糸を使っています。
3、針・・・
グラデーションのサテンステッチ(passé évidé et passé remordu:パセエヴィデ・パセルモルデュ)
刺繍糸とラフィア(rafiia)というかごバックの素材のようなテープを使ってます。
*ビーズを連ねて刺繍しているのはクロシェを使っています。
このように、立体的なモチーフを作ることも出来ます。
糸とクロシェテクニックを組み合わせてデザイン化された葉っぱたち。
1、クロシェ・・・
面をチェーンステッチで埋める技法(remplissage:ランプリサージュ)
2、クロシェ・・・
面をビーズなどで埋める技法(vermiclle:ヴェルミセル)
ビーズの向きが揃わないようにランダムに配置しながらステッチします。この技法はオートクチュール刺繍を一番象徴づける、ユニークな物だと思います。
3、クロシェ・・・
角をしっかりと表現することが出来ます。表からは見えないステッチで方向転換してます。
とりあえず今回はここら辺で終わります。
続きは次回で!
ついにオートクチュール刺繍のクロシェのやり方の最後の説明が出来ました!
基本の“ん”、終わりのステッチの説明アニメーションです。
始まりのステッチをして、チェーンステッチをして、
終わりたい所まで来たら、同じ穴に刺して糸ループを作るようにして終わります。
それではご覧下さい!
始まりのステッチとチェーンステッチの説明はこちらのページで紹介しています。
>>オートクチュール刺繍のクロシェのやり方 その2
これでクロシェの基本的な説明は完結となりますが、
もしご要望があれば他の簡単なテクニックのご紹介もして行きたいと思います。
オートクチュール刺繍をご自宅で楽しんで頂けるように、揃えるべき道具類をご紹介したいと思います。
*刺繍枠
オートクチュール刺繍は両手を使って作業することがほとんどなので、スタンドタイプの丸い枠があると便利です。角度や高さの調節もできて、作業がはかどります。
もしくは、普通の刺繍枠を工具で机に固定しても使えます。ただ、裏返したりする時はその都度工具を外さないといけないので、少し不便です。
本格的に大きな作品を作るのであれば、四角い刺繍枠と、それを置く刺繍台が必要になります。
*クロシェ(かぎ針)
一番良いのは、私たちが使用している本場のクロシェがいいのですが、
とりあえず試してみられるならば、クロバーさんが販売しているビーズクチュール針というものがあります。
本当のクロシェと比べて扱いやすさは劣りますが、使えます。
あとは、オススメはしませんがレース編み用の細いかぎ針でも代用できます。しかしこれは非常に使いづらいです。
*糸立て
クロシェを使って刺繍する時に、ボビンを固定できる糸立てがあると非常に便利です。
小さな手芸屋さん以外で販売している所は、ほとんどないと思われます。
身近な物で作るとすれば、消しゴムに釘を刺して、糸立てもどきになります。
*糸
フィラガンというオートクチュール刺繍用の糸が一番向いています。
パリのルサージュでも同じ物を使用していて、糸が細く、樹脂コーティングされているため毛羽立ちがなく、生地通りがスムーズでやりやすいです。
手持ちの糸で試されるのであれば、ミシン糸より細めの糸を使用するといいと思います。
*生地
刺繍する生地は何でもいいです。最初は透ける生地をおすすめします。そうすると下側の手が見えるので、わかりやすいです。
私たちがよく使用するのはシルクのオーガンジーで、ポリエステルの物と比べて、人工的な輝きがないのでどんな作品とも合うからです。
*はさみ
はさみは小さい糸切りばさみだったらお好きな物でかまいません。
と、少し上げてみましたがけっこういろいろなものが必要ですね。でも工夫次第で身近な物を利用することから始めれば負担も少なくできます。
オートクチュール刺繍のクロシェのやり方、始まりのステッチの説明を作りました。
画像だけで見るとすこしわかりづらい所があると思いますが、実際にやりながら説明を見ればわかりやすいのではないかと思います。
クロシェの扱い方は前回の説明にありますので、今回は始まりのステッチの動き方を順を追って説明してます。
簡単に言えば返し縫いをしているだけです。
それではどうぞ〜
次回は終わりのステッチの説明を作ります。
みなさんに見てもらえてるといいのですが・・・。
前回作ったクロシェの基本のステッチ(チェーンステッチ)の説明も、動画風にリニューアルしてみましたので、あわせてご参考下さい!
小さな手芸屋さんではオートクチュール刺繍用のクロシェを販売しているのですが、
オートクチュール刺繍が初めての方には、
使い方がわからないからやってみたくても手が出せない・・・、
というお悩みがあるのではと思い立ち、
簡単なクロシェのやり方の図を作ってみました。
まずは、きほんの “き” をご紹介します。
何となく、クロシェのやり方をつかんで頂けたでしょうか?
また時間がある時に、始まりと終わりのステッチのやり方もご紹介したいと思います。
ご質問がありましたらお気軽にどうぞ!