透けない布に刺繍図案を書く方法

透けない布に刺繍の下絵をする方法

チャコペーパーを使った刺繍図案の写し方を以前ご紹介しましたが、

たまに線が写らないような生地もありますよね。

毛羽たちのある生地や厚みのあるもの、柔らかいものなど、

ウールやリネンなどの繊維長の短い天然素材等にはよく見受けられるかなと思います。

そんなチャコペーパーでは書けない生地の場合はどうやって図案を写したら良いのか?

<その1>
トレーシングペーパーに図案を写して生地の上に置いて、その上から刺繍してしまう。

  • メリット → 簡単
  • デメリット → 最後に紙を破いて取り除かないといけない、その際にステッチが緩む、刺繍の内部まで紙を取り除くのは難しい

☆発展系として、トレペの図案のラインをしつけ縫いして、その縫い目で図案を描くということもできます。

<その2>
日の当る窓に図案と生地を貼付けて、光によって生地を透かして図案を書き取る

  • メリット → 細かいラインも書き取れる
  • デメリット → 光にかざしても透けない生地にはできない、大きな生地は貼れないし重力で地の目が歪む、腕が疲れる

☆ライトテーブルがあれば便利だと思いますが、費用が掛かりますね。

<その3>
熱転写ペンシルを使って、図案をアイロンプリント的に写す

  • メリット → 簡単
  • デメリット → 転写できない生地もままある、熱に弱い生地には向かない

☆クロバーさんからピンクとブルーのペンシルが発売されてます。白や黒の色バリエーションも増えると良いのですが!

<その4>
ポンサージュという本格的な技法を使う

  • メリット → 下絵の量産が可能
  • デメリット → 生地が汚染されることがある、手軽ではない

☆ポンサージュ(ponçage=フランス語)とは???

図案にミシン目のような穴を細かく開け(piquage/ピカージュ(仏語))、

図案を生地の上に置き、

粉を付けたフェルト等をなすり付けてステンシルのように下絵を写します。(=ponçage)
(粉は炭や顔料、松やにを混ぜたものなどあるようですが、詳しい成分はよくわかりません。)

その後、熱処理や固定液を吹き付けて粉を定着させます。

このように、読んだだけでも「こんなの普通の人はできないでしょ?」という感じですよね。

ちなみにルサージュではこの手法が取り入れられていました。

では、この本格的な下絵方法を手軽にマネする方法とは?

→ 次回へ続く〜


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