おしゃれすぎるパティスリー ”de bon coeur”

おいしいケーキに、アンティークのインテリア。

嫌いな女子はいないですよね。

久しぶりに息抜きしたいと思い、
(本当は1年も待ったクリーニングをとりに行く用事があったからですが。)

武蔵小山のおしゃれすぎるパティスリー”de bon couer”に行ってみました。

ケーキも焼き菓子もおいしい&エレガントなのはもちろん、

アンティークと無骨なコンクリートのハイパー素敵なインテリアが堪能できるお店です。

アンティークが素敵な店内 de bon couer

ケーキのデザインも素敵!

エレガントなデザインのケーキ de bon couer

どうやらスッキリ!のスイーツ真壁も来たようです。

スイーツ真壁も来たde bon couer

以前、夜は食事も出来たのですが、今はやっていないそうですごく残念!!

気軽な創作イタリアン(?)的なメニューでとてもおいしかったのですが、もう食べれないのです・・・。

あまり食にこだわりがないので、これぞというオススメのお店がなかったのですが、

ここ “de bon couer” はイチオシです。

武蔵小山には手芸屋さんでオススメの”Latief”さんもあるので、材料探しの疲れを癒す休憩所としても最適!

いつか我が家もこんなおしゃれすぎる空間にできたら素敵☆

de bon couer ドゥ・ボン・クーフゥ
142-0062 東京都品川区小山3-11-2-1F


モンサンミッシェルもストライキ

干潟に浮かぶモンサンミッシェル。

CMなどでよく使われて、知らない人はいないであろう世界遺産のひとつではないでしょうか?

パリ滞在中に一度だけ訪れたことがあります。

パリから電車とバスで4時間(だったかな?)。

イルドフランスからブルターニュまでの車窓風景の変化も旅の楽しみのひとつ。

建物の作りがだんだんと変化して行きます。

モンサンミッシェルは修道院ですが、イギリスと戦争をしていたときは海峡を守る前線として機能もしていたようです。

半日もあれば歩いて見て回れる程の小さな島で、いつも観光客でいっぱいです。

町並みを見ているのか、はたまた人を見ているのか、、、

もの静かに見物したい人は島のまわりでのんびりするのがいいと思います。

フランスのモンサンミッシェル

最近のニュースで、(先週末か今週頭かだったと思いますが、)

モンサンミッシェルもストライキで閉鎖中(!)と聞きました。

さすがフランスです。

観光地でも容赦なくストライキします。

夏や冬のバカンス前後の時期は空港のストライキも多い気がします。

もっとも効果的な時期を狙うのでしょう。

ぶつかった人はたまったものではありません。

わたしがパリにいた時のクリスマス時期も大規模な空港のストライキで、

大臣やサルコジも登場する程の社会問題になってました。

フランスに旅行するときはストライキに注意です!

フランスのモンサンミッシェル

フランスのモンサンミッシェル


オートクチュール刺繍の資格試験

この試験、合格することが出来るでしょうか???

CAPと言う、国が定める職人認定資格があります。
もしフランスでオートクチュール刺繍のアトリエで働きたいのなら必須の資格です。

もちろんテストはすべてフランス語。
刺繍の実技試験の他に、一般教養、美術の筆記試験もあります。

今年パリの友人が受験したので、その試験内容を見せてもらいました。

それがこちら。

オートクチュール刺繍の資格 リュネヴィル

これはおもにクロシェ(かぎ針・リュネヴィル刺繍)の実技試験課題。

なんだか適当そうな図案です・・・。

生地は分厚いフェルト地で、それと一緒に何か別の布(なんだかわかりませんが芯地を裏打ちするか、フィルムをかぶせるのだと思います。)を刺繍枠にセットする所から始まります。

そしてこれが指示書。

オートクチュール刺繍の資格

全部フランス語です。(当たり前ですが、、、)

解読に時間のほとんどを使ってしまいそうです。

指示書と図案を照らし合わせて、

ビーズを線状に刺繍したり、ポワンティレしたり、スパンコールで埋めたり、おもに基本的なテクニックのようです。

あとは銀糸のチェーンステッチもありそうです。

しかし!試験はこれだけではありません。

もう一つが、

オートクチュール刺繍の資格 針刺繍

針刺繍メインの課題。

オートクチュール刺繍の資格試験

これは本当に時間内に終わるものなのでしょうか・・・?

どのくらいの時間を与えられてるのか聞いてませんが、数時間のテストだったらきっと見込み薄です。

フランス語がいっぱいです。

サテンステッチとフレンチノット、ツイストステッチに別布(この試験ではリボン)にしわを寄せながらモチーフを表現するテクニックがありますね。

ほぼ基本の針仕事のようです。

友人曰く、とーーーっても難しかったそうです!!!

なんせ生地が分厚い上に二重ですしね。

このCAPを受験するためには、3ヶ月以上(たしか)のスタージュもしくはそれに相当するプロフェッショナルコースの授業を受ける必要があります。

ちなみにルサージュのプロフェッショナルコースで、このCAPの受験資格を得ることが出来ます。
(CAPを目指してる方、自分でもしらべてみて下さい。私はかなり前にしらべたのでうろ覚えになっている部分があります。)

特に受験票的なものをくれる訳ではないですが、

私はルサージュでプロフェッショナルコースを受講しました!という認定証(?)のような書類をくれます。

これは公式なものやなんらかの資格を発揮するではないです。
(*ルサージュで資格はとれません。)

友人はルサージュに行った後、公立の刺繍専門高等学校で学んでこの試験に臨みました。

彼女は私より2周り程年のはなれたマダムですが、高校生に混じって1年間勉強してました。

ルサージュでは習わないこともたくさん勉強できたようで、本当にうらやましい限りです。

私も一緒に行けばよかったな・・・。

CAPも受ければよかったな・・・。

とにかく、友人が合格することを祈ってます!!


オートクチュールコレクション:2013AW

7月3日に閉幕したパリの2013AWオートクチュールコレクション。

以前と比べると参加メゾンがぐっと減ってしまったように感じられます。

なんだか世相が垣間見えますね。

そんな中で、ちょっとおもしろいなと思ったスタイルをピックアップしました。

オートクチュールコレクション2013aw シャネル

シャネルのコレクションから、、、
ウールのミックスツイードにラメ箔をした生地のスカートかな?
と拡大してみると・・・

オートクチュールコレクション2013aw シャネル

なんと!四角いスパンコールがビッチリと刺繍されてました!
なんとなくツイード風にデザインされている感じです。

オートクチュールコレクション2013aw シャネル

こちらもシャネルから、、、
プリーツ生地でブロッキングされたビスチェかなーと思いきや、

オートクチュールコレクション2013aw シャネル

じつは全部羽根です!これはすごい!!マネできません。

オートクチュールコレクション2013aw ヴァレンティノ

お次ぎはヴァレンティノ。
端正なロングコートに虫が・・・?

オートクチュールコレクション2013aw ヴァレンティノ

やっぱり虫でした。

写真ではプリントや生地の織りに見えるような柄も、

オートクチュールコレクションでは刺繍で表現されていることが多く、

いろいろと研究になりますよ。

そういえば、ルサージュにいた頃、先生たちはコレクションの時期は徹夜続きで作業してるのよ!

と聞いて、フランス人も仕事で徹夜するんだー?!とびっくりしました。

絶対に大変だけど、ちょっとうらやましい世界です。


オートクチュール刺繍ってほんとおもしろい!

オートクチュール刺繍って、胸がどきどきするほど楽しい!

心からそう思えたのは、プロフェッショナルコースの課題を終え、次の新しい課題に入った頃。

「Ravel」という題名の、これぞオートクチュールという内容の作品でした。
クロシェのテクニックもより難易度が上がり、扱う材料も一癖あるものばかり。
とくに、生地が透けないのでまったく表の様子が分からないのが大変でした。
(生地の裏を見ながら刺繍しているので、透けている素材なら何となくどう出来上がったのかがわかります。)

ルサージュの刺繍レベル7

まるで修行のように、どうすればもっと美しく表現できるだろうかと探求しながらの作業。
プロフェッショナルコースの課題のときは言われるがままやっていた課題作業が、
自分らしさというか、自分は何が美しいと感じるかということに向き合いながらの探求作業に変わりました。

「これは普通の刺繍とは何かがちがう・・・、こんな真剣に作業したことなかった!」
毎日少しづつ出来上がっていく作品の出来映えにドキドキワクワク胸が高鳴っていました。
渡仏してから毎日学校と宿題のローテーションで全くといっていい程遊ぶことは出来ませんでしたが、
真剣に課題に取り組む時間は、遊びに勝る楽しさがありました。

「オートクチュール刺繍ってほんとにおもしろい!」

この楽しさ、もっと多くの人に知ってもらえたら、
もっと、もっとおもしろい!


オートクチュール刺繍のテクニック2

オートクチュール刺繍のテクニックをご紹介した前回のブログの続きです。

すでに多くのテクニックを掲載しましたが、まだまだあります。

前回も写真の中のすべてのテクニックはお伝えしきれてないのですが、目につく代表的なものを抜粋しております。

それでは再開です。

ルサージュの刺繍テクニック

1、針(aiguille)・・・
立体的に仕上がるように、中に詰め物(bourrage:ブラージュ)をしたサテンステッチ(passé bourré:パセブレ)。
曲線をうまく描きながらサテンステッチをするのもテクニックの一つ。

2、メタルリボンを使った技法・・・
金属でできた細く、薄いプレート状のリボンを折り返しながら縫い付けています。
この特殊なリボンは日本ではなかなか見つけることができません。

ルサージュの刺繍テクニック

1、クロシェ(crochet)・・・
point tiré(ポワンティレ)という技法で、複数のビーズをワンステッチで刺しています。
このように面を埋める時には重宝するテクニックの一つです。

2、クロシェ
vermicelle(ヴェルミセル・ランダムなステッチ方向で面を埋める技法)のスパンコールバージョンです。透明なスパンコールを色糸で刺繍しています。
それぞれのスパンコールが重なりすぎないように、またぽっかりと空間が空かないようにステッチするのは至難の業です。

写真の赤い花びらの部分は、皮をドレーピングしながら縫い付けています。
こんな素材の取り合わせの妙もオートクチュール刺繍の魅力の一つです。

ルサージュの刺繍テクニック

シルクのような光沢を持つ糸を使って、クロシェのpoint tiréでサテンステッチのように刺繍しているお花たち。

ひとつひとつ立体的なモチーフに仕上げた後、さらに立体感が出るように縫い止めています。

写真から見えないですが、この花の下にも同じ図案の花が刺繍してあり、見えない所へのこだわり(ゴージャス!)もルサージュで勉強した大事なポイントでした。

ルサージュの刺繍テクニック

クロシェと針を組み合わせて、こんなかわいらしい小鳥さんも作ることができます。

*針で・・・
顔の部分のpassé évidé(パセエヴィデ)とpassé remordu(パセルモルデュ)。
同色糸を使ってますが、ステッチがグラデーションするように刺しています。

尻尾はpassé plat(パセプラ・)、カーブを描きながらのサテンステッチ。

胴部分の羽根の黄色い部分は、ラフィアを使ってフレンチノット(point noued:ポワンヌ、もしくはpoint graine:ポワングレン)してます。

*クロシェで・・・
銀糸、ピンクと赤の糸部分はチェーンステッチ(chaînette:シェネット)で埋める技法(remplissqge:ランプリサージュ)を使って、模様を描き出しています。
シンプルなテクニックながら、組み合わせることで複雑な印象を見せることが出来ます。


といった感じで、ルサージュの作品をもとに、オートクチュールの技法をかいつまんで説明させて頂きました。

でも読んでるだけではちょっとわかりづらいかもです。
実際やってみると、「なるほど!こういうことね!!」(「En effet !」)と感じて頂けるのではないかと思います。


オートクチュール刺繍のテクニック1

パリの刺繍学校「ルサージュ」のオートクチュールコースには、レベルごとにテクニックを習得するコースと、そのレベル1〜6に相当するテクニックがまとめられたプロフェッショナルコースという2種類があります。

私はそのプロフェッショナルコース(150時間)をまず受講して、この作品を作りました。
(この課題の前に練習用の課題があります。)

ルサージュの刺繍オートクチュールコース

かぎ針(クロシェ・ド・リュネビル)のテクニックと針刺繍、リボンや飾り紐の扱い方を学ぶ為の課題です。

この作品を参考に、オートクチュール刺繍にはどんなテクニックがあるのか?を細かく説明しますと、、、
(ついでにフランス語で何と言うかも覚えてみましょう!)

ルサージュの刺繍テクニック

1、クロシェ(crochet)・・・
生地の表からチェーンステッチ(chaînette:シェネット)するテクニック

2、針(aiguille:エギュイーユ)・・・
サテンステッチ(passé plat:パセプラ)。糸はシュニーユ(chenille)という毛虫のような糸を使っています。

3、針・・・
グラデーションのサテンステッチ(passé évidé et passé remordu:パセエヴィデ・パセルモルデュ)
刺繍糸とラフィア(rafiia)というかごバックの素材のようなテープを使ってます。

*ビーズを連ねて刺繍しているのはクロシェを使っています。

ルサージュの刺繍テクニック

このように、立体的なモチーフを作ることも出来ます。
糸とクロシェテクニックを組み合わせてデザイン化された葉っぱたち。

ルサージュの刺繍テクニック

1、クロシェ・・・
面をチェーンステッチで埋める技法(remplissage:ランプリサージュ)

2、クロシェ・・・
面をビーズなどで埋める技法(vermiclle:ヴェルミセル)
ビーズの向きが揃わないようにランダムに配置しながらステッチします。この技法はオートクチュール刺繍を一番象徴づける、ユニークな物だと思います。

3、クロシェ・・・
角をしっかりと表現することが出来ます。表からは見えないステッチで方向転換してます。

とりあえず今回はここら辺で終わります。
続きは次回で!


朝日カルチャーセンターでの1day講座

先日、横浜の朝日カルチャーセンターで行なったオートクチュール刺繍の特別講座。
カルチャーセンターの方によれば、今回のお客様は他の手芸系のクラスに比べて、比較的若い方が多かったそうです。
たくさんの方と出会えて大感謝!

クロシェ(リュネヴィル刺繍)を使ってのチェーンステッチやビーズ付けでラヴェンダーの香り袋を作ったこの講座、
すぐに飲み込める方、苦戦する方と様々でしたが、
ご参加下さったみなさん全員に課題を終えて頂くことができました!

難しいテクニックの講座だと、あきらめて先生に丸投げしてしまう生徒さんがいらっしゃると聞いていたのですが、
そういったこともなく、オートクチュール刺繍を楽しんで頂けた証拠かなと思います。

オートクチュール刺繍をたくさんの方に知って頂けて嬉しい限りです。

秋にも講座を開く予定ですので、また来て頂ければと思います。

オートクチュール刺繍講座 朝日カルチャーセンター4オートクチュール刺繍講座 朝日カルチャーセンター3オートクチュール刺繍講座 朝日カルチャーセンター2オートクチュール刺繍講座 朝日カルチャーセンター1

朝日カルチャーセンターさんのブログでも、講座の様子をご紹介頂きました。
>>朝日カルチャーセンター横浜教室のブログへようこそ!


オートクチュール刺繍のクロシェのやり方 その3

ついにオートクチュール刺繍のクロシェのやり方の最後の説明が出来ました!

基本の“ん”、終わりのステッチの説明アニメーションです。

始まりのステッチをして、チェーンステッチをして、
終わりたい所まで来たら、同じ穴に刺して糸ループを作るようにして終わります。

それではご覧下さい!

オートクチュール刺繍のクロシェのやり方 終わりのステッチ

始まりのステッチとチェーンステッチの説明はこちらのページで紹介しています。
>>オートクチュール刺繍のクロシェのやり方 その2

これでクロシェの基本的な説明は完結となりますが、
もしご要望があれば他の簡単なテクニックのご紹介もして行きたいと思います。


最近の刺繍のお仕事

友人のデザイナーがロシアでブランドデビューコレクションをする(!)とのことで、ここ2ヶ月ほどそのお仕事の手伝いをしていました。

今回のコレクションは和紙を加工した生地をメインに使った、前衛×ポップ×東京ストリートといった感じのコンセプトで、
普段はなかなか刺繍することができないデザインに携わることができました。
しかも自分が刺繍した生地が洋服になるのは初めてのことです!感激!

イロハニホヘトという日本古来のカナを現代風に刺繍アレンジしたり、
東京のネオンや走る車のライトがハレーションするイメージを視覚化したりと、
デザイナーと一緒に創り上げるコラボレーションからはかなりの刺激とアイディアをもらえました。
図案を考えるのも、試作をするのも楽しくて、サクサクと手が進み、
私としてはめずらしく悩まないで作業できた仕事です。
もしかしたらこういう路線の方が性に合ってるのかも?

写真やメイクも大御所さんに頼んだらしく、すごくかっこいい出来映えですよー!

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