ディオールのエスプリを堪能する展覧会

クリスチャン・ディオールといえば、知らない人はいないでしょう。

ファッション界の皇帝の1人、ニュールックで世界を革命した巨匠です。

歴史を造り上げて来た素晴らしい作品たちが今、銀座の展覧会にて生でお目にかかれます。

遠方で見られない方の為に、刺繍ものの作品の数々と展示の様子を納めて参りました!

では、ご覧下さい。

*ファッションを革命したニュールック

ディールの刺繍ドレス

第二次大戦から2年後、若きクリスチャン・ディオールが発表した初めてのコレクション、それがこの「ニュールック」と呼ばれるスタイル。
豊満なバスト、か細いウエスト、華やかに広がるヒップライン、女性の肉体のエレガンスを追求した造形。
現代からするとこんなの普通じゃんという感じかもしれませんが、
戦後まもなくの時代、そして1920-30年代に続いた身体の曲線を覆い隠してしまうようなシルエットのファッション、
そういった時代背景を考えるとこのスタイルは失われた女性の性を取り戻すかのごとく、
ファッションの歴史に革新的な1ページを刻みました。
そんなことに思いを馳せ、この歴史的な作品を目の当たりにできるのは本当に感激です。

*じつは日本が好き

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

幼い時より日本の文化伝統に興味があったという巨匠。
1800年代中盤より芸術界にはジャポニズム(日本美術の愛好)が流行しており、裕福な家庭に生まれ、芸術を愛した巨匠もそれに触れる機会が多かったせいかもしれません。
日本の美にオマージュを捧げるような作品を数多く残し、それは現在の後継者たちにも受け継がれています。

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

この着物をイメージさせるようなアンサブルはとくに魅力的でした。
スカートは透けるように薄いチュール地で、超ミクロな小花のような鮮やかなプリントが施され、布パーツを使って立体的に刺繍されています。
プリントと刺繍のカラーと分量の絶妙なバランスで美しいグラデーションを表現しています。
とても参考になるテクニックです。

*花へのノスタルジー

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

幼少期に過ごした家の庭をこよなく愛したという巨匠。
咲き乱れる花に絡み合うツタ、自然が凝縮したような懐かしい庭への望郷が作品の根底にあるのかもしれませんね。
様々に表された見事な花の装飾が目を引きます。

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

とりわけ見事なのがこのドレス。
二重仕立てになっており、上側は葉やバラの柄を淡い色合いのスパンコールで刺繍し、余白を全てカットしています。
考えただけでも恐ろしいような作業量です。
そして下側は身頃と裾に糸刺繍が施されています。
色彩感覚、刺繍のテクニック、全部すごいです。ため息ものです。

*貴重なトワル

ディールの刺繍ドレス

ディールの刺繍ドレス

「トワル」というのは服の雛形みたいなもので、シルエットやデザインの確認に使われます。
ボディに布をあてて造形していくのは珠玉の職人技。ミリ単位のこだわりが美しいラインへと変貌していきます。
造形の秘密や試行錯誤の痕跡がかいま見れるトワル、服作りをする人にとっては貴重な研究材料ですね。

クリスチャン・ディオールの歴史とエスプリを感じる事のできるこの展覧会、
これを見ると現在までの後継者がいかにそれを継承し、解釈しているかも分かりました。
非常に稀な展覧会です。
お近くで未見の方はぜひ足を運んでみてください!1月4日までですよー。


刺繍リメイクのススメ

最近ビーズ刺繍にはまってます。

オートクチュール刺繍とビーズ刺繍、テクニック的に何がちがうのかじつはよくわかってませんが、

オートクチュール刺繍はクロシェをメインに使う、ビーズ刺繍はクロシェを使わない、、、くらいの差で考えてます。

どんな技法にしろ、それぞれにいいところと悪いところがあります。

普通のビーズ針で刺繍する時のメリットは、すでに出来上がった洋服等に手軽に刺繍ができちゃうところ。

生地から刺繍するクロシェだと、素敵なものができあがっても自分で仕立てるのがやや面倒です。

自分で刺繍した服がほしいなーと思っても簡単には縫製できないですよね。

なので、そんなときはビーズ刺繍でリメイク!!

ちょうど衣替えで捨てるのがもったいない服がでてきたのでちまちまと刺繍リメイクしてみました。

刺繍リメイク

刺繍リメイク

寒色系の4mmスパンコール4色と透明オーロラの3mmスパンコール、マットなシルバーのビーズを使ってお花のように刺繍してます。

花芯にあたるところにビーズ1粒、まわりに4mmスパンコール+ビーズ+3mmスパンコールをワンステッチで止めて花びらに。

汚れてしまっていた襟元がキラキラに大変身です!

これでまた長く愛用できるようになりました。生まれ変われてシャツも嬉しそうです。

刺繍リメイク

気になるお洗濯ですが、手洗いモード+おしゃれ着洗剤で問題ありませんでした。
(*今回は淡めの材料を使ったので大丈夫でした。濃色の材料は移染する恐れもありますので、薄い色の服に刺繍するのは避けた方がいいかもしれません。心配なときは洗濯テストしてみてください。)

ただ、干すときは要注意です!

スパンコール等は色によって直射日光で退色するものがありますので陰干しして下さい。

アイロンもあててはだめです。スパンコールが溶けます。

なので洗濯の時も高温の水はやめてください。

捨てる寸前だったものが美しく生まれ変わって、愛着もよみがえり幸せです。

刺繍好きな方は捨てる前に一度リメイクしてみるのはいかがでしょう?!


コレクションで見る刺繍のアイディア 2014awマルジェラ

“オートクチュールの記憶”(a collective memory of Haute Couture)と名付けられたマルタン・マルジェラの2014awコレクション

マルタン・マルジェラはベルギー出身のデザイナーで、ファッションの既成概念を破壊するような美を練金する希有なクリエイターのひとり。

プレタポルテは日本でも人気があり、お店で見た事のある方もいるのではないでしょうか?

いつも驚きを携えた彼のコレクション、美的好奇心をビシビシと刺激する作品たちをご覧下さい。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

ヴァン・ゴッホの絵画アイリスが大迫力の刺繍で再現されたドレス。
色とりどりのスパンコールのグラデーション、ビーズにパールでびっちりと埋められています。
花びら部分のスパンコールは、線状に半重ねでステッチされている部分とウロコのように互い違いに運針している部分があり、それぞれの質感と輝きの違いがゴッホの艶かしいタッチを表現しているようです。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

ぱっと見なんだか全くわからない、触手が生えているような何か。
解説によるとこれは「ロブスター」だそうです。(頭が左下で触手部分が足。)
これもビーズやスパンコール、光沢糸でびっしりと刺繍されています。
スカートのドット柄の部分はなんと小銭!パリとブリュッセルの町角で拾い集められたものだそう。
誰にもマネのできない、圧巻のスタイルです。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

これらのドレスは刺繍サンプルをパッチワークして作られています。
右下の写真にはサンプルの品番までご丁寧に残されています。
刺繍サンプルは作り手にとっては財産のようなもの。私もどんなに汚い試作でも捨てる事が出来ません。
見るたびに作ったときのことや出会ったときを思い出すような、そんな“記憶”の詰まったドレスたちですね。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

これはカラフルな瓶のフタや金属の破片が刺繍されたパッチワーク風ドレス。
普段は絶対に材料として使わないような物を刺繍してみるのもおもしろそうです。
機械の部品や大工用品、文房具などなど、意外とよい材料が見つかるかもしれません。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

これも刺繍サンプルのパッチワークドレス。1着でたくさんの刺繍が見られる大変参考価値の高い作品群ですね。
このように大胆な組み合わせだと自分の作品には取り入れずらいですが、刺繍した物を組み合わせて新しい生地を作るという工夫やパッチワーク風の刺繍のアイディアはいつか役に立つような気がします。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

最後は刺繍の覆面。イチゴが茂っているようなイメージでしょうか。
モチーフ仕立ての葉っぱが重なりあうようにくっついています。
写真でみると平面的かもしれませんが、これは実際に見ると濃厚な凹凸感がありそうです。
葉っぱがメインな柄も素敵ですね。いつか私も作ってみたいと思いました。

いろいろな変わったデザインがあるんだなーと思って頂ければ、、、と考えて今回マルジェラにフォーカスしてみました。

美の感覚は人それぞれ。

自分が美しいと思える物に自信を持って行きたい、と気持ちを鼓舞させられるようなコレクションでした。


コレクションで見る刺繍のアイディア 2014awシャネル

パリで毎年2回(1月/7月)に開催されるオートクチュールのコレクション。

日常生活からはかけ離れた超ゴージャスな世界が繰り広げられる、100年以上の歴史のあるファッションショーです。

シャネルやディオール、ヴァレンティノなどの高級ブランドの最高峰の衣裳が見られるので、刺繍のデザインやネタの勉強によく参考にしています。

今回はシャネルの2014年秋冬コレクションの中から見つけた豪華な刺繍の数々をご紹介です。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

赤にゴールド、そしてほんの少しの黒が印象的なクラシカルな花モチーフの作品。
レースとビニールを貼り合わせたような生地で、近代的な技術と伝統の融合といった感じでしょうか。
刺繍の部分はラインストーン、竹ビーズ、スパンコール、おそらく金糸のステッチと金属のモール等を使って、所々立体的なモチーフ仕立てになっているようです。
生地の未来感と繊細な手仕事のマッチが新鮮です。
ただこのままだと日常には取り入れられなそうなので、お花の感じと色合いを参考に、ツルツルした生地にワンポイント刺繍したポーチなんかに仕立てるのがいいのではないかと思います。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

ぎっしりもっこりな立体感のお花の絨毯のようなドレス。
大ぶりな花形のスパンコールに布パーツ、造花のバラのようなものをこれでもかという位に重ねて詰め込んだ感じです。
これは同じ材料がないと再現不可能ですが、花の形に切った布やリボン、造花、プラスチックのパーツ等いろいろな物を組み合わせてぎっしり刺繍すればほんのちょっと似た作品ができるかもしれません。
透明〜深紅の色の配分はとても参考になりそうです。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

ひょっとすると鎖カタビラのような鎧チックなワンピース。
力強いイメージの刺繍に華奢なストラップとミニ丈のバランスが素敵です。
身頃は四角い灰色のビーズを使っているのでしょうか?それとも新技術の立体プリントでしょうか・・・?
四角いビーズなら手に入る物もあるので、それと長めの竹ビーズを山のように刺繍すればマネできそうです。
スカートの部分は大小の平スパンコールをビーズとはさんで重ねたり、半分に折り曲げて花びらのようにしたりすれば良いのかなと思います。
これならビーズ針で意外と簡単に出来てしまうかもしれません。(でも根気が必要です。)

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

ベルベットのように滑らかな光沢感のスパンコールびっしりなドレス。
よく見るとお花モチーフのスパンコールが使われています!
お花のシルエットが波打つように細かで軽やかな表情を演出しています。
ずっしりと重そうな大ぶりのラインストーンやパールの部分も、白〜乳白色〜クリスタルで清楚にまとめられているので軽い印象です。
手持ちの洋服の襟ぐりなどにライントーンをつけて、なんちゃってシャネル風リメイクの参考にできそうです。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

こちらもリメイクに参考にできそうな作品です。
キャミソールのストラップ等にラインストーンとパール、透明とゴールドのビーズをランダムに付けるときっと可愛いリメイクになるでしょう。
ビーズとスパンコールで刺繍してある唐草模様の部分はクロシェでスパンコールを付けれる方ならすぐにマネ出来てしまうはずです。
パール色と薄いゴールド、シルバーの組み合わせがシンプルな美しさを生み出しています。

オートクチュールコレクションの刺繍オートクチュールコレクションの刺繍

最後はスパンコールとラインストーンのエレガントで小粋なドレスとバック。
小さな葉っぱのスパンコールがちら見えしているのがすごく可愛いです。
これは是非とも取り入れてみたい手法です。
葉っぱのスパンコールのかわりに星やお花のスパンコールでも良さそうですし、金属のパーツでも代用できそうです。
ラインストーンの部分は、こんな感じのネックレスを上から縫い止めてしまえば楽チンですね!

以上、勝手なレポートでした。

ゴージャスすぎて作品作りに取り入れるのは難しいものばかりかも知れませんが、こういう素晴らしい刺繍たちを見るのは目の保養になりますね。

どうやって作っているのかなと想像するだけでも、胸がキュンキュンと高鳴るような気分です。

さすがオートクチュールの世界ですね!

またの機会に他の作品も紹介してみたいと思います。

それではまた!


オートクチュール刺繍のやり方 クロシェ・ド・リュネビル

クロシェのやり方を動画にしてみました。
ぜひ独学の参考に!

コツは3点。
1、クロシェと下糸はいつでも生地と垂直に
2、針を抜くときは垂直のまま、ぐっと背中で押す
3、下糸のテンションが強すぎないように、スムーズに上下運動できるテンションを保つ

Let’s try !!


デザインって???

新しい作品が出来たのでお披露目です!

今回のは私の好きなエスニックとロックテイストを掛け合わせて生まれたかっこいい系(?)のブレスレット。

ヴォーグ学園の講座の課題用に作ったものですが、

どうせなら自分としても日頃身につけられるような物がいいな〜と考えながらデザインしました。

オートクチュール刺繍のブレスレット

いつもどんな風に課題のデザインを考えているかというと、、、

1、その課題のテクニック的なコンセプトとレッスン回数を決める。(どんなテクニックを盛り込んでどう指導するか等)

2、他の課題作品とかけ離れない範囲でまだトライしていないアイテムやイメージを考える。(ファッション誌やデザインの資料を見ながら)

3、1のコンセプトと2に合致するデザインを気に入るまで適当デッサン。(ほとんどは移動時間を利用してます。スマートフォンを持っていないので電車に乗っていると暇なので。)

4、3を基にして、とりあえず適当に第1段階の試作。(使う材料はとりあえず手元にあるもので、色もサイズもおおざっぱに。なぜならそんな状態でも上手く行きそうなデザインだったら、本番も問題ないこと間違いなしですし、材料や色の選択を別にして、デザインそのもののどこに欠点があるのかの見極めができます。)

5、4を納得できるまでやったら、今度は使う材料と色をきちんと決めて第2段階の試作へ。また試行錯誤しながら細かい部分も詰めていきます。

6、ここまでは適当デッサンを元に試作しているので、5でデザインが確定したら正式に図案を書き直します。(使う材料のサイズを測って、図案通りにやれば誰が作っても同じ見栄えになるように細かく計算してラインを決めます。)

7、最終の試作。6の図案と本番の材料できちんとした作品に仕立て上げます。・・・そしてお披露目という感じです。

仕上るまでに早いときは2-3日、悩みこんでしまうと何週間や何ヶ月とかかるときもあります。

何ヶ月も悩むときは途中でいったん放り投げて、気分転換したり他の作品を作ってから新たに取り組むことが多いです。

自分だけの作品は長時間悩んでる時間もないので一発勝負みたいな感じで作ってます。

そんなときは新しいテクニックの組み合わせの発掘と課題ではできないアクの強いデザインに挑戦することが多いです。なので破綻することもしばしば。

よくお客様からお聞きするのはデザインをするのが難しい、、、といったお声です。

たしかに、簡単にはいきません。それなりの経験値も必要です。

ですが、その経験値を貯める為にはひとつのひとつの作品を完成させないと身に付かないものです。

どんなに気に入らないものとなろうとも、それを完成させることで自身のノウハウにつながりますし、ひとつくらいは好きな部分が見つけられるはずです。

その点を発展して次の作品に活かしたり、逆に気に入らない部分はどうしたら好きになれるのかという分析をして修正を加えたりと、デザイン力を養う大事な視点を得ることができます。

美術の授業でもやるように、過去の素晴らしい作品を模写するのも有効なことだと思います。

まずは失敗を恐れずに、他人の評価を気にせずに、好きなことだけ考えて刺繍をするのが吉かな・・・と、

小さいけれどたくさんのスランプを乗り越えてきて今感じてます。

そんなわけですので、デザインの食わず嫌いをしている方にこのブログが参考になるといいなと思います。

では!刺繍やハンドメイドを存分にお楽しみ頂けますように★


透けない布に刺繍の下絵をする方法「ポンサージュ編」

前回のブログで「ポンサージュ」という本格的な下絵方法のご紹介を致しました。

特別な用具を必要とするこの方法、身近なもので手軽に実践するには?

☆必要な道具
図案を写す紙(コピー用紙で良いです。)
針(ちょっと太めのもの)
布にかけるペン

1、紙にデザインを写し、線に沿って針で穴をあけます。
穴の間隔が細かい程、後ほど正確な下絵になります。

線に沿って穴をあける

2、生地の上に1の紙を固定し、穴をあけた部分をペンで印をつけます。
*ペン先をぐりぐりと押当てるとしっかり写ります。

ペンで点を写す

3、点々が生地に写ったところ。(ピンクの点々)

生地に点が写る

4、3の点々に沿って線をつなぎます。おわり。

点に沿ってラインをつなぐ

使用するペンのオススメは、時間が経つと消えるチャコペンです。

このチャコペンで工程3までやって、工程4はペン先が細いもの(シャーペン形のチャコペンシルや鉛筆、ボールペンなど)を使うとよりいっそう下絵の完成度が増します。

また、工程3でかなり細かく点が打てていれば、工程4は必要ないと思います。

刺繍する際は、これらの下絵が隠れるようにステッチをして下さい。

この「お手軽ポンサージュ」、身近なものでできるとはいえ、正直ちょっとめんどくさいです。

ただ他にいい方法がない場合は有効な手だてとなります。

今回前回と紹介した下絵方法以外に、

■ おしろいを水で溶かした液と筆を使ってトレーシングペーパーに図案を写し、
生地の上において、その線に従ってペン等でなぞっておしろいを生地に写す方法
(自家製おしろいチャコペーパー的な感じです。) →→→ 未実験

■ トレーシングペーパーのツルツル面にボールペンで図案を写し、
生地の上においてアイロンをかけて印を写す方法
(熱転写チャコペンと同様ですね。) →→→ 未実験

■ 「ムーンベール」という商品を使う。 →→→ 未実験

などもあります。

下絵は適切で簡単な方法を選びましょう!


ヴォーグ学園でのオートクチュール刺繍講座の作品紹介

ヴォーグ学園さんの講座の新学期まであと2週間。もうそろそろです。

どんな内容の作品をするのですか?というお問い合わせをよく頂きましたので、

新作を含め改めてご紹介致します。

最初の6ヶ月で作るのは、クロシェの練習をかねたものと、ビーズ付けにチャレンジのミニポーチの2点 ↓↓↓↓↓

クロシェ・ド・リュネビルの刺繍

ビーズとリボンのミニポーチ

難しそうなテクニックなので、本当に続けて行けるのか不安、、、という方が多くいらっしゃるので、

まずは簡単なものから始めてしっかりとクロシェの基礎に慣れて頂けるようなペース配分で進んで行きます。

クロシェの他にもリボンやビーズ針の刺繍も取り入れます。

その後の6ヶ月も全5回のレッスンで2作品作ります。

1点目はクロシェでのスパンコール付けとフランス刺繍の基本を組み合わせた作品です。
(写真を撮り忘れました。ビーズ・スパンコール・パール・刺繍糸を使ったはがきサイズくらいのものです。)

2点目は立体的なお花のコサージュです。オリジナル作品作りにも役立つ仕立てテクニックが詰まってます。 ↓↓↓↓↓

刺繍のコサージュ

新しいテクニックや素材を取り入れながら、徐々に豪華な課題へと進んで行きます。

1年もするとクロシェの腕前もかなり上がってくるはずです。

3期目の6ヶ月の課題はまだ決まっていませんが、一番上の写真の黒×シルバーの刺繍をアクセサリーに仕立てる感じになると思います。

あとは透けない布でクロシェにチャレンジする作品も考えています。

その頃にはオートクチュール刺繍にかなり手慣れてくるので、ますますゴージャスなものに取りかかる予定です。

ご覧の通り、アトリエのレッスンでの課題とはひと味ちがう作品をご用意しております。

アトリエではお教えしていないテクニックもたくさん盛り込んで行きます。

宿題の量も最低限に押さえていますので、お忙しい方でも焦らずに楽しんで頂けるような内容です。

開講まであと2週間!

お申し込み頂いたお客様、どうもありがとうございます!!

期待を裏切らない楽しい講座にして参りますので、どうぞ楽しみにしていてくださいませ!


スパンコールの花のコサージュ

来月は母の日。

そういえばまだきちんとした作品をプレゼントしたことがなかったなと思い、

今年退職する母へコサージュを作ってみました。

きっと送別会で使うだろうな〜と想像して、普段使い用よりもちょっとゴージャスに。

個人的にやりたかったこと、

*仕上げ違いのスパンコールの組み合わせ
(微光沢のものと輝きの大きなものを部分的に使って、輝きの違いで見せる立体感)

スパンコールの花のコサージュ

*ワイヤーを仕込むテクニック
(パーツの外周にアクセサリー作り用のワイヤーを「point riche(ポワンリッシュ)」という細かくジグザグにステッチする技法で止める。こうすることで動きのある造形を作れます。)

*いつもシルバーばかりなのでたまには差しにゴールド
(でもやっぱりシルバーは使ってしまいますね。ゴールドと薄いグレーも相性が良さそうなので次でチャレンジ。)

など盛り込んで、久しぶりに自由に作品作れたなぁと息抜きできました。

あまり考えずに作った割にはなかなかいい感じにできたので満足です。

ワイヤーを仕込むのはちょっと難しいテクニックですが、

種類やサイズ違いのスパンコールを組み合わせるテクニックは簡単にできると思います。

みなさんもぜひぜひ試してみて下さいね!

いろいろ発見できますよ〜。

スパンコールの花のコサージュ

スパンコールの花のコサージュ


プロバンスのラベンダーが好き

フランスに行ったら絶対に買って帰りたいもの、、、

細インゲンやアーティチョークの缶詰、刺繍とファッションの本、南仏の蝉の置物、そしてラベンダー。

6月に私用でフランスに行くことになりました。

パリには行けないので買い付けなどはできないのですが、何かいい物を買って帰れないかしら?と考え中です。

特にプロバンスのラベンダーはかなり大好きなので、湯船いっぱい分くらい欲しい所です。

向こうのラベンダーはすごく香りが透き通っていて、しかも持ちがいいんです。何年も香ります。

お土産品としても内輪人気が高くて、我が家にもたくさんコレクションがあります。

ソレイヤード生地の香り袋はインテリアにもいい感じです。

オ・フィル・デュ・レーヴの香り袋の課題の仕立て用にプレゼントしているのも本場プロバンス産で、

みなさんに「いい香り!」と喜んでもらえて嬉しいです。

5月の朝日カルチャーセンターの1day講座の課題もラベンダーの香り袋です。

クロシェのレッスンはいつも時間が押し気味になってしまうので、今回はちょっとボリュームを押さえてます。

でも可愛さは150%増です!!(そのつもりです!)

刺繍も楽しめてラベンダーまで手に入ってしまう素敵(?)な講座となっております。

オートクチュール刺繍のラベンダー袋


オートクチュール刺繍の香り袋
5月29日(木)14:30~17:30 定員12名様
お申し込み詳細は朝日カルチャーセンター横浜校にて承っております。