玉結びのかわりにする「終わりのステッチ」。
糸ループを作るようにチェーンステッチをします。
コツは、針を入れるとき、抜くときに糸のテンションが強すぎないこと!
テンションが強すぎるとステッチが陥没したり、針が抜けづらくなってしまいます。
始まりのステッチと一緒に練習してみましょう〜
玉結びのかわりにする「終わりのステッチ」。
糸ループを作るようにチェーンステッチをします。
コツは、針を入れるとき、抜くときに糸のテンションが強すぎないこと!
テンションが強すぎるとステッチが陥没したり、針が抜けづらくなってしまいます。
始まりのステッチと一緒に練習してみましょう〜
今年の5月も恒例の「ビーズアートショー」に参加致します!
今回はブースが2倍の広さ!いつもの材料販売に加えて体験ワークショップも行ないます。
3日間限定の体験ワークッショップは、クロシェ・ド・リュネビルを使った基本のチェーンステッチなどのプチレッスンです。
イベントでのお買い物のついでに楽しんでもらえれば嬉しいです☆
また今回の材料販売の目玉はヴィンテージビーズたち!
shopには出ていないものから、アウトレット品などなど特別に放出します!
5月15日(金)から17日(日)の3日間、横浜大さん橋ホールで開催です。
ぜひ楽しみにしていて下さいね〜☆
シャネルの2015年春夏のオートクチュールコレクションが先月発表されました。
春らしく色とりどりの花があしらわれた生命力溢れる刺繍がたくさん。
本当に素晴らしいコレクションで、ため息と興奮がやみません!
スパンコールで総刺繍されたアンサンブル。
白や薄いピンク色の平スパンコールのヴェルミセルで覆い尽くされています。
3種類くらいのスパンコールが使われているようなので、ヴェルミセルも3工程になりますね。
この面積だととても手間がかかりそうです。
*ヴェルミセルはリュネビル刺繍のテクニックのひとつ、ランダムに面を埋める技法です。
アネモネの刺繍でしょうか?赤の色合いがとってもかわいいです。
花びらは別仕立てのパーツを組み合わせてふっくらと盛り上がっているようです。
身頃の部分はビーズでスパンコールを留めるようにでひと針ひと針丁寧に付けられています。
ふわふわの別布使いがかわいいエンパイアドレス。
布を花びらのように見立てて、ギャザーを寄せたりタックを入れて成形し身頃に縫い付けています。
メッシュの生地に針で刺繍しているのに裏糸がほとんど目立っていない(要するに細かく糸止めしている)、そのこだわりの職人芸に尊敬の念を感じます。
色とりどりのコサージュを身にまとっているかの様なドレス。色合いもデザインも美しいです。
スパンコールで花の刺繍をしたものを切り取って、別布と重ね合わせたりしながらふんわりとボディに縫い留められています。
おそらくそれなりに重量があるはずですが、それを全く感じさせない軽やかさに注目です。
これも切り取ったお花を縫い留めて装飾されています。
パンジーのようなはっきりとした色彩が目を引き、大ぶりの透明スパンコールがキラキラと印象的です。
スパンコールだけでもこんなに美しくできるんだな、と改めて感じます。
今回のコレクションの刺繍たちはさすがオートクチュールだなと思わせる壮大さです。
最高のデザイン、技術、そして財力。
こんな世界に携わる事ができる職人は本当に羨ましいなと思います。
シャネル公式のメイキングビデオもありますよ。必見です!
クリスチャン・ディオールといえば、知らない人はいないでしょう。
ファッション界の皇帝の1人、ニュールックで世界を革命した巨匠です。
歴史を造り上げて来た素晴らしい作品たちが今、銀座の展覧会にて生でお目にかかれます。
遠方で見られない方の為に、刺繍ものの作品の数々と展示の様子を納めて参りました!
では、ご覧下さい。
*ファッションを革命したニュールック
第二次大戦から2年後、若きクリスチャン・ディオールが発表した初めてのコレクション、それがこの「ニュールック」と呼ばれるスタイル。
豊満なバスト、か細いウエスト、華やかに広がるヒップライン、女性の肉体のエレガンスを追求した造形。
現代からするとこんなの普通じゃんという感じかもしれませんが、
戦後まもなくの時代、そして1920-30年代に続いた身体の曲線を覆い隠してしまうようなシルエットのファッション、
そういった時代背景を考えるとこのスタイルは失われた女性の性を取り戻すかのごとく、
ファッションの歴史に革新的な1ページを刻みました。
そんなことに思いを馳せ、この歴史的な作品を目の当たりにできるのは本当に感激です。
*じつは日本が好き
幼い時より日本の文化伝統に興味があったという巨匠。
1800年代中盤より芸術界にはジャポニズム(日本美術の愛好)が流行しており、裕福な家庭に生まれ、芸術を愛した巨匠もそれに触れる機会が多かったせいかもしれません。
日本の美にオマージュを捧げるような作品を数多く残し、それは現在の後継者たちにも受け継がれています。
この着物をイメージさせるようなアンサブルはとくに魅力的でした。
スカートは透けるように薄いチュール地で、超ミクロな小花のような鮮やかなプリントが施され、布パーツを使って立体的に刺繍されています。
プリントと刺繍のカラーと分量の絶妙なバランスで美しいグラデーションを表現しています。
とても参考になるテクニックです。
*花へのノスタルジー
幼少期に過ごした家の庭をこよなく愛したという巨匠。
咲き乱れる花に絡み合うツタ、自然が凝縮したような懐かしい庭への望郷が作品の根底にあるのかもしれませんね。
様々に表された見事な花の装飾が目を引きます。
とりわけ見事なのがこのドレス。
二重仕立てになっており、上側は葉やバラの柄を淡い色合いのスパンコールで刺繍し、余白を全てカットしています。
考えただけでも恐ろしいような作業量です。
そして下側は身頃と裾に糸刺繍が施されています。
色彩感覚、刺繍のテクニック、全部すごいです。ため息ものです。
*貴重なトワル
「トワル」というのは服の雛形みたいなもので、シルエットやデザインの確認に使われます。
ボディに布をあてて造形していくのは珠玉の職人技。ミリ単位のこだわりが美しいラインへと変貌していきます。
造形の秘密や試行錯誤の痕跡がかいま見れるトワル、服作りをする人にとっては貴重な研究材料ですね。
クリスチャン・ディオールの歴史とエスプリを感じる事のできるこの展覧会、
これを見ると現在までの後継者がいかにそれを継承し、解釈しているかも分かりました。
非常に稀な展覧会です。
お近くで未見の方はぜひ足を運んでみてください!1月4日までですよー。
最近ビーズ刺繍にはまってます。
オートクチュール刺繍とビーズ刺繍、テクニック的に何がちがうのかじつはよくわかってませんが、
オートクチュール刺繍はクロシェをメインに使う、ビーズ刺繍はクロシェを使わない、、、くらいの差で考えてます。
どんな技法にしろ、それぞれにいいところと悪いところがあります。
普通のビーズ針で刺繍する時のメリットは、すでに出来上がった洋服等に手軽に刺繍ができちゃうところ。
生地から刺繍するクロシェだと、素敵なものができあがっても自分で仕立てるのがやや面倒です。
自分で刺繍した服がほしいなーと思っても簡単には縫製できないですよね。
なので、そんなときはビーズ刺繍でリメイク!!
ちょうど衣替えで捨てるのがもったいない服がでてきたのでちまちまと刺繍リメイクしてみました。
寒色系の4mmスパンコール4色と透明オーロラの3mmスパンコール、マットなシルバーのビーズを使ってお花のように刺繍してます。
花芯にあたるところにビーズ1粒、まわりに4mmスパンコール+ビーズ+3mmスパンコールをワンステッチで止めて花びらに。
汚れてしまっていた襟元がキラキラに大変身です!
これでまた長く愛用できるようになりました。生まれ変われてシャツも嬉しそうです。
気になるお洗濯ですが、手洗いモード+おしゃれ着洗剤で問題ありませんでした。
(*今回は淡めの材料を使ったので大丈夫でした。濃色の材料は移染する恐れもありますので、薄い色の服に刺繍するのは避けた方がいいかもしれません。心配なときは洗濯テストしてみてください。)
ただ、干すときは要注意です!
スパンコール等は色によって直射日光で退色するものがありますので陰干しして下さい。
アイロンもあててはだめです。スパンコールが溶けます。
なので洗濯の時も高温の水はやめてください。
捨てる寸前だったものが美しく生まれ変わって、愛着もよみがえり幸せです。
刺繍好きな方は捨てる前に一度リメイクしてみるのはいかがでしょう?!
“オートクチュールの記憶”(a collective memory of Haute Couture)と名付けられたマルタン・マルジェラの2014awコレクション。
マルタン・マルジェラはベルギー出身のデザイナーで、ファッションの既成概念を破壊するような美を練金する希有なクリエイターのひとり。
プレタポルテは日本でも人気があり、お店で見た事のある方もいるのではないでしょうか?
いつも驚きを携えた彼のコレクション、美的好奇心をビシビシと刺激する作品たちをご覧下さい。
ヴァン・ゴッホの絵画アイリスが大迫力の刺繍で再現されたドレス。
色とりどりのスパンコールのグラデーション、ビーズにパールでびっちりと埋められています。
花びら部分のスパンコールは、線状に半重ねでステッチされている部分とウロコのように互い違いに運針している部分があり、それぞれの質感と輝きの違いがゴッホの艶かしいタッチを表現しているようです。
ぱっと見なんだか全くわからない、触手が生えているような何か。
解説によるとこれは「ロブスター」だそうです。(頭が左下で触手部分が足。)
これもビーズやスパンコール、光沢糸でびっしりと刺繍されています。
スカートのドット柄の部分はなんと小銭!パリとブリュッセルの町角で拾い集められたものだそう。
誰にもマネのできない、圧巻のスタイルです。
これらのドレスは刺繍サンプルをパッチワークして作られています。
右下の写真にはサンプルの品番までご丁寧に残されています。
刺繍サンプルは作り手にとっては財産のようなもの。私もどんなに汚い試作でも捨てる事が出来ません。
見るたびに作ったときのことや出会ったときを思い出すような、そんな“記憶”の詰まったドレスたちですね。
これはカラフルな瓶のフタや金属の破片が刺繍されたパッチワーク風ドレス。
普段は絶対に材料として使わないような物を刺繍してみるのもおもしろそうです。
機械の部品や大工用品、文房具などなど、意外とよい材料が見つかるかもしれません。
これも刺繍サンプルのパッチワークドレス。1着でたくさんの刺繍が見られる大変参考価値の高い作品群ですね。
このように大胆な組み合わせだと自分の作品には取り入れずらいですが、刺繍した物を組み合わせて新しい生地を作るという工夫やパッチワーク風の刺繍のアイディアはいつか役に立つような気がします。
最後は刺繍の覆面。イチゴが茂っているようなイメージでしょうか。
モチーフ仕立ての葉っぱが重なりあうようにくっついています。
写真でみると平面的かもしれませんが、これは実際に見ると濃厚な凹凸感がありそうです。
葉っぱがメインな柄も素敵ですね。いつか私も作ってみたいと思いました。
いろいろな変わったデザインがあるんだなーと思って頂ければ、、、と考えて今回マルジェラにフォーカスしてみました。
美の感覚は人それぞれ。
自分が美しいと思える物に自信を持って行きたい、と気持ちを鼓舞させられるようなコレクションでした。
パリで毎年2回(1月/7月)に開催されるオートクチュールのコレクション。
日常生活からはかけ離れた超ゴージャスな世界が繰り広げられる、100年以上の歴史のあるファッションショーです。
シャネルやディオール、ヴァレンティノなどの高級ブランドの最高峰の衣裳が見られるので、刺繍のデザインやネタの勉強によく参考にしています。
今回はシャネルの2014年秋冬コレクションの中から見つけた豪華な刺繍の数々をご紹介です。
赤にゴールド、そしてほんの少しの黒が印象的なクラシカルな花モチーフの作品。
レースとビニールを貼り合わせたような生地で、近代的な技術と伝統の融合といった感じでしょうか。
刺繍の部分はラインストーン、竹ビーズ、スパンコール、おそらく金糸のステッチと金属のモール等を使って、所々立体的なモチーフ仕立てになっているようです。
生地の未来感と繊細な手仕事のマッチが新鮮です。
ただこのままだと日常には取り入れられなそうなので、お花の感じと色合いを参考に、ツルツルした生地にワンポイント刺繍したポーチなんかに仕立てるのがいいのではないかと思います。
ぎっしりもっこりな立体感のお花の絨毯のようなドレス。
大ぶりな花形のスパンコールに布パーツ、造花のバラのようなものをこれでもかという位に重ねて詰め込んだ感じです。
これは同じ材料がないと再現不可能ですが、花の形に切った布やリボン、造花、プラスチックのパーツ等いろいろな物を組み合わせてぎっしり刺繍すればほんのちょっと似た作品ができるかもしれません。
透明〜深紅の色の配分はとても参考になりそうです。
ひょっとすると鎖カタビラのような鎧チックなワンピース。
力強いイメージの刺繍に華奢なストラップとミニ丈のバランスが素敵です。
身頃は四角い灰色のビーズを使っているのでしょうか?それとも新技術の立体プリントでしょうか・・・?
四角いビーズなら手に入る物もあるので、それと長めの竹ビーズを山のように刺繍すればマネできそうです。
スカートの部分は大小の平スパンコールをビーズとはさんで重ねたり、半分に折り曲げて花びらのようにしたりすれば良いのかなと思います。
これならビーズ針で意外と簡単に出来てしまうかもしれません。(でも根気が必要です。)
ベルベットのように滑らかな光沢感のスパンコールびっしりなドレス。
よく見るとお花モチーフのスパンコールが使われています!
お花のシルエットが波打つように細かで軽やかな表情を演出しています。
ずっしりと重そうな大ぶりのラインストーンやパールの部分も、白〜乳白色〜クリスタルで清楚にまとめられているので軽い印象です。
手持ちの洋服の襟ぐりなどにライントーンをつけて、なんちゃってシャネル風リメイクの参考にできそうです。
こちらもリメイクに参考にできそうな作品です。
キャミソールのストラップ等にラインストーンとパール、透明とゴールドのビーズをランダムに付けるときっと可愛いリメイクになるでしょう。
ビーズとスパンコールで刺繍してある唐草模様の部分はクロシェでスパンコールを付けれる方ならすぐにマネ出来てしまうはずです。
パール色と薄いゴールド、シルバーの組み合わせがシンプルな美しさを生み出しています。
最後はスパンコールとラインストーンのエレガントで小粋なドレスとバック。
小さな葉っぱのスパンコールがちら見えしているのがすごく可愛いです。
これは是非とも取り入れてみたい手法です。
葉っぱのスパンコールのかわりに星やお花のスパンコールでも良さそうですし、金属のパーツでも代用できそうです。
ラインストーンの部分は、こんな感じのネックレスを上から縫い止めてしまえば楽チンですね!
以上、勝手なレポートでした。
ゴージャスすぎて作品作りに取り入れるのは難しいものばかりかも知れませんが、こういう素晴らしい刺繍たちを見るのは目の保養になりますね。
どうやって作っているのかなと想像するだけでも、胸がキュンキュンと高鳴るような気分です。
さすがオートクチュールの世界ですね!
またの機会に他の作品も紹介してみたいと思います。
それではまた!
クロシェのやり方を動画にしてみました。
ぜひ独学の参考に!
コツは3点。
1、クロシェと下糸はいつでも生地と垂直に
2、針を抜くときは垂直のまま、ぐっと背中で押す
3、下糸のテンションが強すぎないように、スムーズに上下運動できるテンションを保つ
Let’s try !!