コサージュづくり

立体的なものの型紙を作るのって結構大変です。
気に入った造形になるかどうか、試作をして型紙を修正して、ようやく本番へ、、、と工程が増えます。

今回はそんなめんどくさい工程を省いてコサージュを作ってみました。
どうやって型紙を作ったかというと、自然界の力をそのまま借りました!
そう、生花から形をトレースしたのです。

大好きなアネモネを解体して、花びら一枚一枚写し取りました。
花びらは平らになるように、少し切り開いたりします。
どこにどの花びらがついていたかメモるのも忘れずに。

コサージュの型紙

次は刺繍です。

花びらをパーツごとに刺繍します。
外側にワイヤーを縫いとめてから、内側にスパンコールをびっしりと刺繍してあげます。

刺繍で埋めたらワイヤーの周りを切り取ります。
ふちにほつれ止めを少し塗っておくといいかもしれません。

リュネビル刺繍のワイヤーステッチ

次は組み立てです。
下から順番に布に縫い付けます。
重なるほどに縫いにくくなりますが、細い針を使って強引に縫い付けてしまいましょう。
最後に中心に花芯もつけます。

ソレイユスパンコールと模様のコサージュ

そして完成。

ソレイユスパンコールと模様のコサージュ

型紙に迷わなくていいのでちょっと楽して作れました。
いい形の花を見つけたらすかさず型紙をとっておくといいですね!
お花を買うのが楽しくなりますよ♪

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ソレイユスパンコールの新入荷のおしらせ!

2か月ぶりの新入荷のお知らせです!
梅雨の切ない気分も晴れる、太陽のように素敵なスパンコールが揃いました。

● 今月のNEW アイテム ●

4mmソレイユの淡いゴールド、クリスタル、薄いピンクの3色と、ゴールドとシルバーのマーブル模様スパンコールが新入荷いたしました。

フランス製糸通しソレイユスパンコール

いろどりのアクセントに使えるソレイユスパンコール。透明な薄いピンク色でもしっかりとソレイユの存在感でてます。

水紋のようなマーブル模様が描かれたスパンコールです。ゴールドとシルバーの2色があります。透明ベースのため軽いタッチに仕上がります。

シルバーのマーブル模様とソレイユクリスタルを使ってコサージュを作りました。模様のおかげでシルバーでも重さを感じさせず、落ち着いた雰囲気です。ソレイユクリスタルの輝きがアクセントになります。

ソレイユと柄スパンコールの刺繍コサージュ

刺繍布は黒のオーガンジーで、パターンは生花の花びらをトレースして、パーツの周りにワイヤーを入れて仕上げています。

● 臨時休業のお知らせ ●

6/30(金)

レッスンのため発送をお休みいただきます

ご注文・ご入金確認はでき次第ご連絡いたします

● 告知・7月の販売イベント ●

神戸素材博覧会

第1回目となる「素材博覧会 in 神戸」に小さな手芸屋さんも参加します。

初めての関西、どうせならともうひとブース追加してたくさん品物を出せるようにしました!
たくさんお客さんに来てもらえるといいな、、、ちょっぴり不安です。

「素材博覧会」

2017年7月14日(金)〜16日(日)

会場:KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)

公式サイトはこちら


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Recommended Items

【糸通しスパンコール】4mm ソレイユクリスタル【1000枚】

【糸通しスパンコール】4mm ソレイユオーロラピーチピンク【1000枚】

【糸通しスパンコール】4mm平 流水ゴールド【1000枚】

【糸通しスパンコール】4mm平 流水シルバー【1000枚】

【ヴィンテージチェコビーズ】3cut ペリドット

【ヴィンテージラインストーン】8x4mm オパール【2個セット】

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四角い刺繍枠の布テープの張り方

オートクチュール刺繍の本格的なお教室などで使われている四角い大きな刺繍枠。

生地の張り方が特殊で、どうやるのか忘れてしまった〜という生徒さん、、、よくいます。

今回は一番難しい工程の「布テープを張る方法」をくわしく紹介します。
ちなみにその布テープは「ティレット」と呼びます。フランス語で「ひっぱるもの」です。


四角い刺繍枠に布テープをつける方法

1, 生地の上下の端を刺繍枠に縫い付ける

刺繍枠には最初から杉綾テープが打ち付けられています。
そこに生地の端を杉綾テープの端と揃えて、波縫いで縫い付けます。

ポイント! 杉綾テープは上下とも枠の内側を向くように生地をセットします

2, 枠を組み立てる

組み立てたら、生地を縦方向に強く引っ張って張りを持たせます

3, 左右に布テープ(ティレット)をつける

イ, 枠の左上端から始めます。(右利きの場合)
生地の端とティレットの端を揃えて、シルクピンでふたすくいで止めます。
刺繍枠の張り方、布テープ2

ロ, ティレットを枠の向こう側に垂らします。

刺繍枠に布張る方法、布テープ2

ハ, ティレットを向こう側から生地の方に持ってきます。

左手で写真のように布とテープをつかんで、右手でシルクピンをふたすくいで止めてください。

刺繍枠の張り方、布テープ4

刺繍枠の張り方、布テープ5

ニ, ティレットをいったん下に垂らします。

刺繍枠の張り方、布テープ6

ホ, 枠の下側を通って、向こうから生地の方に持ってきて、ピン打ちします。

刺繍枠の張り方、布テープ7

刺繍枠の張り方、布テープ

刺繍枠の張り方、布テープ9

ヘ, ティレットを向こう側に垂らします。

刺繍枠の張り方、布テープ10

ト, 生地の方に持ってきてピン打ちします。

刺繍枠の張り方、布テープ11

刺繍枠の張り方、布テープ12

チ, ニからトを繰り返して、枠の端までテープをピン打ちします。

この通りにできていれば、ティレットがv字を描くようになっているはずです。

刺繍枠の張り方、布テープ13

リ, 下端は適当なところでピン打ちして終わりましょう。

刺繍枠の張り方、布テープ14

ヌ, 余ったティレットは切らずに、たたんでティレットにくぐらせて止めておきましょう。

刺繍枠の張り方、布テープ15


片側にティレットをつけ終わったら、もう片側も同じようにつけます。
その時も、自分の左手方向・枠の上方からティレットをつけ始められるように、枠を回転させるか、自分が移動して作業してください。

最後に大事なポイント!!

はじめにつける片側のティレットは、ゆるくもきつくもないテンションでつけていきます。
次につける片側のティレットは、目一杯強く生地とティレットを引っ張り合いながらつけます。
こうすることで太鼓のようなテンションで生地を張ることができます。


小さな手芸屋さんでは上下がスクロールする四角い刺繍枠を取り扱っています。
練習やオリジナル作品作りのためのスペアとして、お手頃サイズの刺繍枠です。

通販ページはこちら>>>四角い刺繍枠の商品ページ

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刺繍のデザインのやり方

1、花柄で、たくさんの色を使って刺繍をしたい(大まかな方向性を決める)

2、メキシコの民族衣装が可愛いので参考にしよう(自分の好きなものの引き出しから資料を探す)

メキシコの民族衣装

3、とりあえず絵を描いてみよう

なんだかイマイチ
刺繍の図案

4、ところで、メキシコにはどんな花があるんだろう(デザインへの理解を深める)

探して、模写して、吸収してみる
刺繍の図案

5、写真を集めてコラージュしてみる(自分の画力だけに頼る必要はない)

刺繍の図案

6、コラージュをなぞって図案にする、色を決める

刺繍の図案

7、刺繍の試作をしながら図案を調整、刺繍用に修正する

柄を省略したり、付け足したり、試行錯誤
刺繍の図案

8、完成

スパンコールの花のリュネビル刺繍


デザインをするためのひとつのやり方。
自分では描けない絵もコラージュを頼ればぐっと簡単に。
対象への理解を深めることで新たな発見&アイディアも、、、
成功へのカギは、失敗や下手を恐れずチャレンジしてみること!

この刺繍で使ったスパンコールやビーズはこちら

3mm亀甲スパンコールが新入荷!
オートクチュール刺繍のお店 小さな手芸屋さんのサイトで刺繍材料を探す

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1810年、リュネビル刺繍、歴史のはじまり

リュネビル刺繍の歴史のおはなし。

技法が生まれたのは1810年のフランス、リュネビル地方。
当時はビーズやスパンコールを刺繍するためではなく、チュールの上に糸で刺繍してレースのように見せるための技法でした。
聖職者の法衣、祭壇布、洗礼用のドレスや帽子によだれかけ、ショールなどが作られ、リュネビル地方の特産となりました。

クロシェという鋭利なカギ針を使うリュネビル刺繍。
まだ家内制手工業が盛んだったその時代、クロシェの使いやすさはその地方の刺繍職人たちの間で話題となり、大きな流行となったそうです。
その後、ビーズやスパンコールにもリュネビル刺繍が活かされ、オートクチュールの歴史とともに今に至ります。

2回の世界大戦をはさんで刺繍もファッションも衰退ムードになりますが、人々の熱意によって見事復活し、発展し続けています。
それはフランスだけでなく日本でも。

オートクチュールの文化はないけれど、その美しさに魅了された私たちなりに、この伝統技術を育んでいけているのかなと思います。
まさか遠く離れた日本の地でこんなにリュネビル刺繍が人気だなんて、当時の職人たちは想像もできなかったでしょうね。

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オートクチュール刺繍、1dayレッスン 春のスケジュール

小さな手芸屋さんの1dayオートクチュール刺繍のレッスンスケジュールが決まりました。

今回は、お忙しい方でも半日でサクッとご参加できる作品にしました。
クロシェ・ド・リュネビルの基本とリボン刺繍・ビーズ刺繍が学べる、楽しみがぎゅっとつまったレッスンです!


日程:2017年1).4/15 sat 2).5/13 sat 3).6/17 sat
終了いたしました

午前の部 ​10:00-13:15
午後の部 14:15-17:45
定員:各回7名様

レッスン料:5,940円税込み
(レッスン料に材料、道具のご使用料が含まれております。当日は手ぶらでご受講頂けます。)

場所:刺繍枠メーカーアポロンさんのオフィス(東京都文京区白山)


お申し込みはアポロンさんのサイトより受付しております。
本日(2月1日)正午より受付スタートです。

詳細はこちらもご覧ください▶︎▶︎▶︎ 1dayレッスンの詳細説明ページ

初めての方もリピーターの方も、みんなで楽しく刺繍をしましょう!
心よりご応募お待ちしております。

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刺繍を立体的に仕立てる

花びらのパーツを縫い重ねて作ったポピーのブローチです。
それぞれのパーツが狙った立体感になるよう、図案の段階からサイズを調整して、試し縫いをして、また図案を調節して、、、という地道な工程を経て出来上がりました。
パーツを縫い付ける時も、ちょうどいいふんわり感がでるように位置を微調整したり、場所によっては糸を緩めに縫い付けて思い描く造形に仕立てます。
図案が完璧でも刺繍でずれることもあるので一筋縄ではいきません。

刺繍ブローチの仕立て方

★刺繍をブローチなどに仕立てる方法は「目玉焼きのブローチと仕立て方」にも説明があります。


立体的な刺繍にはワイヤーもとても役立ちます。ワイヤーはクロシェ・ド・リュネビルで細かくジグザグステッチするか、普通の刺繍針でコーチングステッチすれば布に縫い止められます。そしてその上にビーズやスパンコール・糸を刺繍し、布から切り離して縫い代を裏に折り込み、パーツに仕立てます。

★ワイヤーを刺繍する方法は「ワイヤーを入れた刺繍モチーフのテクニック」も参考になります。


リュネビル刺繍のポピーブローチ

作品作りは何事もチャレンジ!失敗を恐れずになんでも試してみましょう〜

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キラッキラのチェコビーズ、新入荷のお知らせ

2017年第1号の新入荷のお知らせです。

良く使う定番色のバリエーションが増えました。
シルバーやゴールド、感じのいいパール調白など、ぜひ手元に置いておきたい材料たちです。

Must have! 定番シルバーとゴールド

11/0内角ディアモンテシルバー

11/0内角スパークリングゴールド

キラッキラな輝きのチェコビーズのシルバーにゴールド。”内角”という糸通し穴にカットの入ったビーズです。
ころりんとした丸い形でありながら、輝きはまるで3cutビーズのよう。 普通の丸小ビーズとは段違いな美しさです!

こだわり!ツイスト竹ビーズ

seed-beads-cezch-bugle-twist-2-silver

ねじれた形状の竹ビーズです。より輝きが増してゴージャス!使うだけでこだわってる感が出せちゃう優れもの☆
作品例では、花芯のように使ってみました。

パールのラインストーン

4mm-pearl-rhinestone-white

普通のパールを使うよりも丸みと厚みが抑えられるのでよりシャープな印象に。刺繍作品の幅が広がります。
品質安心の日本製。

この他にもマストハブなNEWアイテムが揃いました。ぜひ【小さな手芸屋さん】のお店も覗いてみてください☆


作品例は立体的な刺繍ブローチとおそろの三角ピアス。これから行事の多くなる季節に向けて、イベントでも日常でも使えるちょいカジュアルなテイストで作ってみました。
刺繍制作にぜひご参考ください!

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ビーズ刺繍の三角ピアス

リュネビル刺繍のポピーブローチ

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糸づかいのアイディア、リュネビル刺繍のチェーンステッチで

新しい作品作りをしています。
その中で、ちょっと面白いテクニックがあるのでご紹介します。

リュネビル刺繍のクロシェを使って細かいチェーンステッチをして面を埋めるテクニック、通称ランプリサージュというのがあります。
ようはびっしりチェーンステッチをしているだけですが、ただ普通の糸を使って埋めるだけではつまらないので、2種類の糸を組み合わせてやってみました。

無撚糸とギッターマンの糸

ひとつは、細い繊維が髪の毛のように束なった光沢のある糸。日本刺繍で使う絹糸に似てます。ルサージュで勉強してた方はシルク(soie)でピンとくる糸です。(*豆知識・こういう撚りのかかっていない糸は「無撚糸」(むねんし)といいます。)
もうひとつは細めの金糸。

そのふたつの糸を一緒に、針が太めのクロシェ・ド・リュネビル(90番)を使ってのランプリサージュです。(80番だときついですね。)
(*豆知識2・2本以上の糸を撚らずに1本の糸のようにすることを「引き揃え」といいます。編み物好きの方にはおなじみの用語ですね。)

無撚糸と金糸のチェーンステッチ

無撚糸はふわふわとしてステッチがやりにくい糸ですが、つやつやとした光沢やふんわりとした風合いはとっても綺麗です。高級感がでます。

ただ、普通サイズのクロシェ(80番)で扱うと繊維が上手に拾えず毛羽立ってしまうことも。。。糸の扱いに慣れない方は太めの90番を使うのがいいかなと思います。

使った無撚糸は京都の糸屋「アートファイバーエンドウ」さんで通販できますヨ。
金糸やリュネビル刺繍の針は【小さな手芸屋さん】で❤️

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Bonne année!

新年明けましておめでとうございます!

快晴の横浜、のんびりと過ごしています。
今年の小さな手芸屋さんはどうしていこうかとか、どんな新しいことにチャレンジしたいかとか、年末からいろいろと考えていました。
いつも頂く皆さまからのご意見、少しづつ実現に移していきたいと思っています。
やりたいことが全部できるかわかりませんが、より良いお店にできるようまた1年頑張りたいです!

日頃のご愛顧に感謝を込めまして、、、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年賀状2017

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