スカル夫婦のブローチ

ビーズとスパンコールで刺繍したスカル(=ドクロ)のブローチ。

かなーり前に友人から頼まれて、やっと出来上がりました。
なかなか取りかかれず、でも何をやっていてもずっと気になっていて、ようやく私の気持ちもスッキリ!です。

ブローチとしてはかなり大きめサイズ。
普通にビーズやスパンコールで埋めるだけではつまらないなと思い、ドクロって何だろう、、、って色々思考をめぐらせました。

ドクロ=人間の頭の骨=人間の頭の骨にくっついているのは → 肉、そうだ筋肉と血管だ!と思いつき、筋肉や血管のラインを描くようにビーズとスパンコールで刺繍してみました。

生々しくなるのは嫌だったので色は同系色でまとめて、テクニックも色々混ぜてそれぞれのパーツを差別化させて、、、

ちなみに白い方は、インディジョーンズの「クリスタルスカルの王国」のイメージから。(映画はがっかりだったけどね、、、R.I.P.)

ビーズとスパンコールのドクロブローチ

アメリカ人夫婦へのプレゼントとのこと、雑に扱われそうな予感がしたので仕立てはしっかりと。

刺繍した周りを内側に折り込んで、フェルトに縫い付けて、裏は強力なボンドで皮をくっつけて、これならそうそう壊れないはず!

ブローチピンの止め方にちょっとしたこだわり。
今回一番気に入ってる部分がここ。こういう小さな気配りが全体の雰囲気を上げてくれるなーと思いました。

ブローチの裏の仕立て

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まんまる刺繍のクリスマスオーナメント

ヴィンテージのビーズとフレンチスパンコールで作った2015年のクリスマスオーナメント。

大急ぎで夜中まで刺繍して、目のシバシバと背中が大変なことになりました。
思っていたより大変!特に仕立てが。

丸いのは球体の展開図を応用して、プレゼントの方はサイコロのような感じのパターンから作りました。
中は綿をつめてフカフカに。
普通に刺繍すると立体になったときにビーズがスカスカになってしまうのでビーズ間隔を詰め気味にステッチしてます。

仕立て前はこんな感じ ↓↓↓

丸いのが手鞠みたいな和風テイストになってしまったのがちょっと残念。来年の課題です。
プレゼントの方は大きめのお花のスパンコールがかわいい味付けになって、すごく好きな感じに仕上げることができました!
応用してポーチとか作ってみたいです。

さて、今年の我が家のツリーはこんな感じです、去年作ったモチーフたちと合わせて、、、
少しはゴージャスになったかな!

来年はどうしようか、、、


秋色、こっくりカラーのスパンコール

小さな手芸屋さんにNewアイテムが到着しました!

秋っぽい、こっくりぽってりとしたかわいいカラーのスパンコールたち。
ネオン風の朱色、濃厚なブルーベリー色、ミルキーな抹茶色、あったかいかぼちゃ色などなど、、、
どれもキュートなスパンコールたちばかり☆

色を活かしたシンプルなドット柄がいいのではないかと思い、さっそくクロシェ・ド・リュネビルで刺繍してみました。
まずは外周から1周ぐるっとスパンコールを半重ねでつけます。
次はそのすぐ内側を1周ぐるっと。(今回のデザインの場合。)
最後のちょこっと残る隙間は”の”の字っぽくしたり、”U”字っぽい感じで埋めます。ここは結構適当です。

円をうまく閉めるには、
1番最後のスパンコールを1番最初につけたスパンコールのステッチの穴かキワキワに針を刺してステッチします。
(スパンコールの穴ではなく、スパンコールをつけたステッチの穴です。)
その時、1番最初のスパンコールの穴を刺してしまわないように、立たせるような感じで針を刺しながら避けてください。
すると一番最後のスパンコールが一番最初のやつの下側にステッチされて、うまく円が閉まります。

文章にするとよくわからないですね??
試してみるともっとわかりやすいかなと思います。

ドットのデザインはかしこまって整列してるのも好きですけど、ゆるかわな感じにしたい時は円のサイズを微妙にランダムにして、飛んでる空間も均一でない方が感じがでますね。
手書き風みたいな。


スパンコールの立体仕立てブローチ

スパンコールでびっしり刺繍した花びらを重ねて作った立体仕立てのブローチです。

花びらはモチーフ状に仕立ててから、土台の刺繍パーツと重ねて合体させてます。
それぞれの花びらに個性が出るように、ふんわりさせたり少し歪ませたりして縫い付けるのがポイント。
そのふんわりゆとり分まで考えて図案をおこすのもテクニックのひとつです。

使った材料はこちら>>>小さな手芸屋さんのオートクチュール刺繍ギャラリー

きっとみんなこんなの作ってみたかったんじゃないかなと思いながら、
入院直前に慌てて作ったわりにうまくできてよかった・・・!ふぅ〜。

これはヴォーグ学園のオートクチュール刺繍講座の課題作品になります。
10月から新学期もスタート、生徒のみなさん楽しみにしていてください!!


課題作り、、、四苦八苦

レッスンの課題を作るのはいつも大変!

今回はクロシェ・ド・リュネビルのポワンティレという技法をメインに取り入れてひと作品、、、
と思い作ってみたものの、なんだかしっくりこないなーと悩み中。

ミニ巾着に仕立てたら絶対かわいい!とは思うものの、レッスンの進行としてはいまいちな気が。。。
メッシュの別布を取り入れたテクニックやリボン刺繍を盛り込んでも、それぞれけっこう地味な作業の連続で作っていて疲れてしまうかなーと感じてしまいました。
同じことの連続作業ってめんどくさいですよね。

なので思い切って没!!
早く新しいのをつくらないとー!


課題作り 〜 モチーフ仕立て 〜

10月からのヴォーグ学園の新学期、どんな課題にしようかなーと作品作り中です。

今回は絶対にモチーフ仕立てのテクニックをいれたいので、「身につけられるアイテム」とコンセプトを絞ってから作り始めました。
あとはステップアップしたテクニックを盛り込んで〜と、カリキュラムありきでデザインを模索。
簡単な花モチーフですが、じつは何バージョンも試行錯誤して納得のいく最終デザインまでたどり着きました。
(でも結局他にいいアイディアが浮かんでしまったのでこの作品は没!)

基本的なモチーフ仕立てのテクニックはいたってシンプル。
刺繍した布の裏に両面接着芯を貼って、外周を折り込んでアイロンで固定といった感じです。

でもそれを安っぽくならないようにするのはかなり大変!
最終的な厚み、硬さ、取り付ける金具等々、ものすごく考えさせられます。
私自身もいまだに納得する仕立て方には出会えてないので研究中です。
まぁ自分用の作品だったらてきとーでもいいかととりあえず手に入るもので仕立てますが、きちんと売り物として見えるようなものはまだまだ・・・。
試行錯誤が続きそうです。


お客様は作家さん

小さな手芸屋さんのお客様の中には作家さんやものづくりのプロの方がけっこういらっしゃいます。
そのなかのお一人、larabbiさん。
なんどもやり取りさせて頂くうちにご縁ができて、先日はlarabbiさんが出店するホビーショーに遊びに行ってきました。
実はもう2回目の訪問で、今回はどんな進化した作品になっているのかしらと期待も膨らみます。

もともとレジン作家をされていて、現在は刺繍とレジンを組み合わせたアクセサリー作りをされています。
仕立てでレジンを使ったりすることもありますが、表面のメインに取り入れているのがおもしろい組み合わせですよね。
裏面の仕上がりもレジン作家さんならではのアイディアが使われていてオリジナリティがあります。

今回はお花のスパンコールを使ったピアスが人気だったそうです。
伺ったときにはかなり在庫も少なくなっていたようで、他人事ながらよかったな〜と安堵しました。
作品を量産するのはとても大変ですから、、、
それが報われるのは本当に喜ばしいことですね。

これからの作家活動も応援しております〜☆
お疲れ様でした!


larabbiさんのブログはこちら


刺繍でコラボレーション

アーティストasako iwamizuとのコラボレーション作品。

専門学校以来の友人でもあるasako。
いつでも破天荒だった彼女も今や授賞暦のある立派なアーティストの一人で、
最近はルーブルでパフォーマンスを披露したりと大活躍!

ラブとハッピーが溢れるフェティッシュな曼荼羅を描く彼女のモチーフを刺繍で再現。
平面的なものにするのは何かちがうなと思ったので、
大ぶりなスパンコールを使ったり、立体テクをいれてボリューミーに。
カラフルな色の組み合わせが楽しくて、ノリノリで作れました!

個展会場もかわいかった〜!
またコラボの機会があるといいな☆



シャネル2015ssオートクチュールコレクション

シャネルの2015年春夏のオートクチュールコレクションが先月発表されました。

春らしく色とりどりの花があしらわれた生命力溢れる刺繍がたくさん。

本当に素晴らしいコレクションで、ため息と興奮がやみません!

総刺繍のシャネルスーツ総刺繍のシャネルスーツ

スパンコールで総刺繍されたアンサンブル。

白や薄いピンク色の平スパンコールのヴェルミセルで覆い尽くされています。

3種類くらいのスパンコールが使われているようなので、ヴェルミセルも3工程になりますね。
この面積だととても手間がかかりそうです。

*ヴェルミセルはリュネビル刺繍のテクニックのひとつ、ランダムに面を埋める技法です。

赤い花のドレス赤い花のドレス

アネモネの刺繍でしょうか?赤の色合いがとってもかわいいです。

花びらは別仕立てのパーツを組み合わせてふっくらと盛り上がっているようです。

身頃の部分はビーズでスパンコールを留めるようにでひと針ひと針丁寧に付けられています。

色とりどりの花のドレス色とりどりの花のドレス

ふわふわの別布使いがかわいいエンパイアドレス。

布を花びらのように見立てて、ギャザーを寄せたりタックを入れて成形し身頃に縫い付けています。

メッシュの生地に針で刺繍しているのに裏糸がほとんど目立っていない(要するに細かく糸止めしている)、そのこだわりの職人芸に尊敬の念を感じます。

パステルカラーの刺繍ドレスパステルカラーの刺繍ドレス

色とりどりのコサージュを身にまとっているかの様なドレス。色合いもデザインも美しいです。

スパンコールで花の刺繍をしたものを切り取って、別布と重ね合わせたりしながらふんわりとボディに縫い留められています。

おそらくそれなりに重量があるはずですが、それを全く感じさせない軽やかさに注目です。

パンジーの刺繍パンジーの刺繍

これも切り取ったお花を縫い留めて装飾されています。

パンジーのようなはっきりとした色彩が目を引き、大ぶりの透明スパンコールがキラキラと印象的です。

スパンコールだけでもこんなに美しくできるんだな、と改めて感じます。

今回のコレクションの刺繍たちはさすがオートクチュールだなと思わせる壮大さです。

最高のデザイン、技術、そして財力。

こんな世界に携わる事ができる職人は本当に羨ましいなと思います。

シャネル公式のメイキングビデオもありますよ。必見です!


オートクチュール刺繍のやり方 クロシェ・ド・リュネビル2

今回の刺繍のやり方動画は、クロシェで「ビーズ付け」。
前回の動画のチェーンステッチをマスターしたらチャレンジしてみてください。

ちなみに、ビーズと同じ要領でスパンコールも刺繍できます!