今年最後のレッスン!

こんにちは!ご無沙汰しております。みなさまお元気ですか?

おととい土曜日は朝日カルチャーセンターでの1日講座でした。
お越し頂いたお客様、どうもありがとうございました!楽しんで頂けましたでしょうか?

今回はめでたく全員ご出席頂けて、またまた満員のレッスンとなりました☆

朝日カルチャーさんの講座は、いつもお近くにお住まいの方が多くいらしてくれて、
ご近所さんもチラホラ。もしかしたらどこかですれ違っていた事もあるかもですね!
ということは私生活でも気が抜けません!(笑)

偶然な事に、私たちがヴォーグ学園さんでやっている講座の日時に、別の講座を受講していらっしゃるお客様もいらっしゃいました!
次回はぜひぜひ覗きに来て頂ければと思います。

新年最初のカルチャースクールでのレッスンは、1月28日の東武カルチュアさんでの1dayレッスンです.
http://www.tobu-culture.co.jp/oneday/index201202.html

さて、これからは別注のお仕事で大忙しです。まさに師走!頑張ります。

朝日カルチャーセンターでのオートクチュール刺繍講座

朝日カルチャーセンターでのオートクチュール刺繍講座


みんな大好きトルコのオヤ

トルコのオヤ、ご存知ですか?

トルコの伝統的なレース編みの技術で、特に縫い針を使って編む(というか結ぶ)やり方のイーネオヤは独特な手法の繊細なものです。

以前より根強い人気で、よく書店で作り方の本を見かけます。

どうやら、オートクチュール刺繍を好きになる方はオヤにも同じく興味がある方が多いのでは?と最近思っています。
(最近出会った刺繍友達はイーネオヤにはまったようです。私も前からちまちまオヤ修行してました。)

根気がいって、難しいけど、できるとすごくやりがいのある繊細で独特な手作業。

そんな所が似通ってるかなと、勝手に思ってます。

先日、生徒さんが見せてくれたのが、ターキッシュクロッシェとオヤのコラボネックレス。

ターキッシュクロッシェのネックレス

↑太いビーズの鎖部分がターキッシュクロッシェと呼ばれるテクニックだそうです。

初めて見た&聞いたテクニックです!勉強になります。

オヤのかわりに刺繍モチーフを付けても相性が良さそうですね。

ちなみに私のオヤ作品↓

イーネオヤの試作

1年以上の間、全然できなくてあきらめかけていたある日、突然コツをつかんでここまでできるようになりました☆
(今はもう忘れちゃったと思いますが・・・。)

最後にもうひとつ、ネックレスを見せてくれた生徒さん作の刺繍ブローチ↓

ビーズ刺繍ブローチとトルコのオヤ

シンプルだけど味のあるデザインで、とってもナイス!です。

いろんな国のバージョンが作れますね!楽しそうです。

刺繍作品って、盛れば盛る程豪華に見えるのでごまかしがきいちゃうもので、

実はこういうシンプルなもの程上手くデザインするのが難しいなぁと感じます。

また色々見せて下さいね〜。


刺繍材料を探せる意外な?!お店・・・それは

ずばり釣具屋です。

フライフィッシングでは毛鉤(けばり)という、動物の羽根やカラフルな糸を使って作られた疑似餌を使います。

デザイナーの友人や刺繍をお手伝いしているクライアントさんに、

「釣具屋すごい使えるよ!」と聞いて、先日早速物色してきました。

カラフル材料好きな私にはまさに楽園!!

色とりどりで種類も豊富な羽根や、フロススレッドという糸に撚りのかかっていない糸(無撚糸とも言います)、

めずらしいシュニーユ(モール糸)やファーテープなどなど、

普通の手芸店では見られない刺繍材料がたくさんです!

さっそく手に入れた材料で試作をしてみました!

刺繍の試作

釣り具やで買った糸

刺繍の青い部分は、下の写真の左に写っている600デニールのレーヨンの無撚糸。
#80のクロシェでポワンティレをしました。クロシェから糸が外れると繊維がかなりばらけて針に絡まるのでちょっと難易度高め。でも#90のクロシェでやれば上手く行きそうです。

黄緑の部分は、長細いボビンに巻かれているシルクの無撚糸。
この糸は日本刺繍の糸と同じですね。日本刺繍用だったら取り扱ってる手芸店もあるので探しやすい材料だと思います。
#80のクロシェでポワンティレ、問題なしです。繊維がばらけにくく、生地通りがとても良いです。

薄い水色のチェーンステッチの部分は、極細のテグスのような糸を2本取りで使いました。(材料写真の右下)
肉眼で見るとテグス特有の透明感が残された、他の糸では難しい表現が可能です。このテグスは今回買った材料の中で一番のヒット!少し扱いづらいですが、この見た目が得られるのであれば大した困難ではありません。

下側の黒っぽい部分は、ラッピング用のリボンでよくあるようなメタル風の細いテープです。(材料写真の右のタマムシ色のテープ)
扱いに迷いましたが、太めの針で普通にステッチしてみました。テープがソリッドなので生地が破れるかもしれません。今の段階では破れはないですが、服などに仕立てて動きが加わったら擦れて危険度が増しそうです。
糸処理はてきとうに玉止めしました。今後使う場合は糸端の処理に一手間加える必要があります。
テープがくるくるクルクルするので、イライラしている時は扱えない材料ですね。

写真から見切れている蛍光黄緑色のチェーンステッチの部分は、歯磨きに使う歯間フロスのような、少し弾力を感じる細い無撚糸。(材料写真中央)
この糸は繊維がばらけません。見た目としては、この糸を使う必要はないと思います。ただ、普通の糸にはないカラーがあったので、グッと来た色があれば使うかなという感じです。扱い方は特に難しくありません。

あとは、シルバーラメのシュニーユ↓↓↓↓↓

シュニーユ

ラメというか細いフィルムが刺繍するたびにぽろぽろ落ちてくるので、やり直しなしの一発勝負で使うしかないです。フレンチノット、ポワンティージュ(英語だったらツイストステッチ?)、問題なくできました。
ポイント使いには便利そうなシュニーユです。
ちなみに一緒に写っているピンク方は、透明オーロラのフィルムが折り込まれています。めずらしいですね〜。

衝動的に買ってしまったのはこちらの羽根たち。色味が素敵です☆

色とりどりの羽根

お店には鳥の頭がくっついたままの大きな羽根つき胴体(?)もありました。
舞台衣装やパーティー用の作品にはかなり使えると思います。今度私も試してみたいです。

普通の手芸材料に飽きてしまったら、ぜひ釣り具屋さんへ!
(ちなみに私が行ったお店は、渋谷にあるSANSUIさんです。)


ビーズアートショーの3日間

久しぶりの筋肉痛です。

先週末の3日間、横浜の「Beads art show」に出展しておりました。

在庫のチェックや備品の片付けも終わり、ようやくいつものペースに戻れました。

生徒さんを始め、小さな手芸屋さんのお客様、前回の春から引き続きおいで下さりましたお客様、

そして今回で初めて出会う事のできたお客様の皆様、貴重なお時間を頂きましてどうもありがとうございました!!

数多くの差し入れも頂きまして、とても感謝しております。
(次回はぜひとも手ぶらでお越し下さいませ。)

お越し頂けなかったお客様からも、暖かい応援のメールを頂けましてとっても感激でした。

慌ただしくて頭がぼんやりしていたのですが、そのメールを見た瞬間にピコーン!と目が冴えました!

長いおつきあいや、一期一会、様々な出会いがありますが、

できるだけ多くの出会いを記憶にとどめて、次回の来年春の出展やこれからの活動に臨みたいと思います。


明日から3日間!「Beads art show 横浜」

ついに明日から「Beads art show 横浜」が開催です。

今回は早めに準備しただけあって、たくさんの材料や小物を用意する事が出来ました!

シルバーのカトラリーやバカラのガラスなどの秘蔵のアンティーク雑貨や↓↓↓↓↓

アンティーク蚤の市

もちろん!ヴィンテージのチェコビーズも色数を増やして出品しています。↓↓↓↓↓

ヴィンテージチェコビーズ

糸通しスパンコールも溢れんばかりに揃ってます〜☆
色数も豊富です。かなり詰め込まれているので、お探しのものがありましたら気軽にお声掛け下さい。

フランス製糸通しスパンコール

他の出展者さんでオススメは、デリカビーズでおなじみのmiyukiさん、

ヴィンテージのモチーフスパンコールやビーズなどの豊富なシャンタル細川さん、
(私たちの目の前のブースです。私は既にたくさん取り置きしてもらっちゃいました!何を作ろうか決めてないのに衝動大人買いです。)

浅草橋にもお店のあるラティーフさん。チェコビーズやパーツ、バラスパンコールがたくさんありますよ!
私も早いうちに見に行かねば!

他にも様々なお店が出ていますので、手芸好きの方はかなり楽しいイベントになりますね☆

お越しの際はぜひぜひ私たちのブースA174にも遊びにいらして下さい♡


オートクチュール刺繍の写真立て

お久しぶりです。最近外注のお仕事にかかり切りでなかなか更新ができませんでした。

ところで、新しい作品ができました!

カルトナージュで仕立てた写真立てです。

オートクチュール刺繍の写真立て

立体的なバラがポイント☆★☆

バラの刺繍

この作品のデザインソースは、以前ヴェネチアに行った際のホテルに飾られていたガラスの鏡です。

クリスタル、シルバー、あわ〜いパステルカラーがとてもガーリーでかわいくて、

普段こういうものを好まない私ですが、何となく心の隅っこに引っかかっていたので参考にしてみました。

ヴェネチアのガラス

ギラギラした印象にならないように、シルバー色の素材は出来るだけ白っぽいものをチョイスして、

背景の部分は透明で光沢加工のされた小さなビーズを銀糸で刺繍してほんのりシルバーを演出です。

こういった淡くて透明感のある作品を作りたいと思う時に難しいのが色物材料の選び方。

今回の作品もかなり悩みました。

葉っぱのグリーンに適したちょうどいい色のビーズがなかったので、

透明のビーズにライムグリーンの糸を使って、発色を押さえて色を表現できるようにしました。

このテクニックは使えます。

透明系のビーズに使う糸を濃い色などにすると、若干色味が変化するので微妙な調色に便利です。

ぜひぜひ試してみて下さいね☆


ヴォーグ学園の青い鳥

先週土曜日はヴォーグ学園での初レッスン日でした。

オートクチュール刺繍のレッスンで一番大変なのが、初回のレッスンです。

クロシェの扱い方を覚えて頂かないといけない大事な回で、全レッスン中一番重要になります。

なるべくわかりやすく説明するように心がけてはいるのですが、生徒さんによって個人差が出てくるのがしばしば。

熟練の手芸経験者さんが大苦戦し、手芸未経験の方がすんなり習得できたりと、その境目は未だになぞです。

土曜日のレッスンはほぼ全員にきちんと覚えて頂けたので、なんとか今後のレッスンを上手くやっていけるなという手応えを得られました。

ただわたしが担当した1名様は大苦戦でしたので、いつでも連絡下さいね!と電話番号をお渡ししました。

連絡があるといいのですが、、、ない方が不安になりそうです。

もしわからないままに進んでしまったらと思うと・・・!

ちなみにその方のお孫さんとわたしの名前が一緒だそうで、すごく親近感が湧いてしまいました。

わたしは在仏中に祖母を亡くしたので、かなりの無念があるのです。

だからこうやって目上の方と同じ時間が過ごせるのは嬉しい事だったりします。

話がかわりますが、ヴォーグ学園さんの中には材料や書籍を販売しているお店(青い鳥という名前みたいです。かわいい!)がありまして、

今後、私たちのネットショップ「小さな手芸屋さん」で販売している材料を置かせて頂く事になりました!

小さな手芸屋さん in 青い鳥、初のリアルショップです!(小さな一角での展開になりますが、、、)

今年いっぱいはかなり仕事が詰まっているので来年から準備に入りたいと思います。

何を販売しようか今からワクワク☆★☆


3年に1度の芸術祭〜女木島・男木島へん〜

瀬戸内芸術祭の旅、最終日は女木島と男木島という離島を訪れました。

女木島は桃太郎が鬼退治に訪れたという謂れがある、人口160人の小さな島。鬼ヶ島とも呼ばれているそうです。

鬼ヶ島伝説

ここにはおもしろい作品がたくさんあって、今回見て回った中で一番楽しかったような気がします。

瀬戸内芸術祭 女木島

↑まるで遺跡のような作品。
「段々の風」という作品で、段々畑の頂上に素焼きのオブジェが幾重にも重なっていて、確かに隙間から風を感じました。

屋外展示の作品は体感して楽しむ事が出来るので、よくわからないアート作品でも興味を持って見れるのがいいです。

瀬戸内芸術祭 女木島

↑これは小学校の中庭に作られたエキゾチックな香りのする大掛かりな作品。

ちょっと猥雑(?)な印象を受けたので、この作品は小学校が始まったらどうするんですか?と案内の方に訊ねると、

ここの小学校はもう8年も前に廃校になってしまい、島にも子供がいないため開校する事は遠い先だから半永久的に保存されるだろう、と・・・。

子供がいないということは、もしかしたらいつかは無人島になってしまうのかもしれません。。。

芸術作品がきっかけになって、人の交流がもっと盛んになって島に活気が戻ってほしいと強く願わざるを得ませんでした。

次に訪れた男木島もそんな小さな島のひとつ。

ここの小学校も廃校され、高齢者の人口割合が60%以上というところです。

この島の生活に根付いた道具をリノベーションした「オンバファクトリー」さんの作品がありました。

瀬戸内芸術祭 男木島

↑「オンバ」と呼ばれる乳母車で、山の斜面にへばりつくようにして密集している集落内で荷物を運ぶのに使われています。

明るく楽しいオンバで、帰ってきたくなる島にしたい、というコンセプトで活動してる「オンバファクトリー」さんのオンバ作品。

これは島民の方が実際に使っているオンバで、持ち主自身が「オンバファクトリー」さんに発注して作られたもの。

”発注”ということそこに金銭のやり取りが発生すると思うのですが、私はそれがすごいと感じました。

小さな寂れ行くコミュニティーで、芸術活動や作品を通して新しい経済活動が生まれるというところや、

生活必需品を楽しくリノベーションする事で、持ち主の方に喜んでもらえて島に笑顔が増えるということ、

芸術活動が実際に生活にとけ込んでいるということ、

感じた事をうまく説明できませんが、とにかく「オンバファクトリー」さんの活動にとっても共感できました。

私自身の今後の目標と言うか、何か目指すべきものの一部と言うか、なんだか心にくるものをもらえた気がします。

だから旅行に来ようか迷った芸術祭ではありましたが、来てよかった!楽しかった!な3日間でした☆おしまい☆


3年に1度の芸術祭〜直島へん〜

建築家・安藤忠雄や草間弥生の作品で有名な瀬戸内海のアートスポット、直島。

雑誌casaやブルータスの影響で、この島にはいつか絶対に行かなければいけない!
みたいな、変な思い入れがありました。

その念願の直島についに行って参りました。

瀬戸内芸術祭 直島

高松港から船に揺られて1時間、この日はあいにくの雨でした。

島には昔ながらの木造家屋が建ち並び、晴れていたらのんびりお散歩にはぴったりだったと思います。

直島の町並み

瀬戸内芸術祭 直島はいしゃ

町中には空き家を利用した作品展示が多くあり、点在する作品を求めてあてもなくうろうろしていると、

次の目的地の美術館へのバスが目前を通り過ぎていきました。

前日の二の舞は避けたい!と思って、走って追いかけるも寸手で間に合わず。。。

悔しがっていると、見かねた地元の方が車で送ってあげるよ!と声をかけてくれて、本当に親切で助かりました!!

夏場は何倍もの観光客で美術館は3-4時間待ちだし、最終の船を逃して帰れない人もいるよー、今日は雨だけどラッキーだよ!という話を車内で聞いて、

この小さな島にそんなにも多くの観光客がいたら地元の方はさぞ大変だろうと思いました。

芸術祭を観光する際には是非ともマナーは守って行きたいですね。住んでいる方の協力あってのイベントだとひしひしと感じました。

瀬戸内芸術祭 直島


3年に1度の芸術祭〜小豆島へん〜

3年に1度、香川県で開催される現代美術の祭典・「瀬戸内芸術祭」に遊びに行ってきました!

以前から訪れてみたいと思っていたこの芸術祭、久しぶりの旅行ということもあって満身創痍になるまで楽しむことができました☆

1日目は高松から船で1時間程の小豆島へ。そういえばビックダディが住んでいたところですよね。

瀬戸内芸術祭 小豆島

旅行前に何の下調べもしていなかったため、目的の作品を見に行くまでに右往左往。

数時間に1本のバスを逃してしまい、午前中いっぱいバス待ちで過ごす羽目になり、
(この日は会期前だったので、恐ろしく交通の便が悪かったです。)

お昼過ぎにようやくこの島で一番見たかった作品にたどり着く事が出来ました!

瀬戸内芸術祭 小豆島

棚田に囲まれた秘密基地のような、台湾のアーティストさんが手がける小豆島産の竹を利用した作品で、

作るのに15人もの職人さんが台湾からいらしたとの事。かなり大掛かりな作品です。

作品内部

作品内部は思っていたよりも広く、

どうせ帰りのバスまで時間があるので、心ゆくまでごろごろと寝っ転がって、

木漏れ日のような光と風で木がこすれる音で、まるで波打ち際にいるような感覚になりました。

作品内部

天井は緻密なステンドグラスのよう。

見学者はほとんどいなかったため、貴重な空間でゆっくりと過ごせて本当にラッキーでした。

他に人がたくさんいたらちょっと興ざめだったと思います。

ビールでまったり

まだまだ時間が余っていたので、近くのカフェでビールを飲んでまったり。

結局この日に回れたのはこの作品だけ。もっと下調べをすれば良かった・・・と後悔しました。

他の作品も見たかったし、オリーブ畑や醤油蔵にも行きたかったなぁ・・・。

そういえば、チラ見したガイドブックやサイトにも「事前に計画を立てよう!」と書いてあったのに、

日本国内だし何とかなるよねー、と思っていたのが間違いでした。。。こんなに難易度が高い旅になるとは!

小豆島の夕焼け

次の日は安藤建築で有名な島・直島へ。天気予報の雨を裏付けするかのような妖しい夕焼けで小豆島を締めくくりました。