目玉焼きのブローチと仕立て方

最近買った子供服の目玉焼き柄がとっても可愛くまさにツボだったので、刺繍でも作ってみました。

ちょうど黄身にぴったりのビーズが手元にあって大興奮。
買った時に失敗したーと思っていましたが、今回に役立つとは!
使ってみると意外とカワイイ、気に入りました。
こういうことがあるから材料は増え続けても捨てられないし買い続けてしまうのです、、、。

目玉焼き柄のプリント

白身の部分は竹ビーズをランダムにまんべんなく刺繍してから、小粒な白やクリスタルを3種類混ぜて埋めました。
黄身は別布にびっしりとぎゅうぎゅうにビーズを埋めて、なおかつそれの上にもビーズを乗っけて立体的にしたものを白身パーツに縫い付けました。

作品作りのアイディアって、自分が「好き!」と思えたことや身近なところから見つかります。
身に持って生まれた才能とかとは別のところから引き出せるものだと思います。
だからたくさんの「好き!」や「欲しい・作ってみたい」を集めることってすごく大事です。
その引き出しが多ければ多いほどとっさのデザインに活かせるはずです。


最近よく質問されるのがブローチの仕立て方について。
ざっくり簡単に説明すると、

1、刺繍の裏に両面接着芯を貼る

2、出来上がりの周りを大きめに切り、裁ちシロに切り込みを入れる

3、裁ちシロを裏側に折り込んでアイロンで固定する

4、両面接着芯をつけたフェルト(粗裁ち)に刺繍パーツをくっつける(アイロンで)

5、出来上がりでカットして周りをまつる

ブローチの仕立て方

今回は固く仕上げるため、5の後に水で薄めた木工ボンドをフェルトに染み込ませました。
たっぷりと吸わせて1日くらい乾かすとフェルトの厚みと硬さが増します。
最後にブローチピンをつけた皮をボンドで裏に貼ってでき上がり。
皮を貼るかどうかはお好みで。本革でも合皮でもいいし、皮でなくてもokだと思います。

注意してほしいのは、刺繍したものにアイロンをかける時は絶対に表からはかけないことです。
スパンコールがあったら溶けます。スパンコールは熱にとても弱いです。
温度は中温、スチームはなしで手早く接着しましょう。

ブローチの仕立て方については人それぞれのやり方や仕上がりの好みがありますから、皆さんも研究して最適な方法を見つけてみてください。
このやり方すごくいいよ!ってのが見つかったらぜひ私にも教えてくださいね〜☆

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スカル夫婦のブローチ

ビーズとスパンコールで刺繍したスカル(=ドクロ)のブローチ。

かなーり前に友人から頼まれて、やっと出来上がりました。
なかなか取りかかれず、でも何をやっていてもずっと気になっていて、ようやく私の気持ちもスッキリ!です。

ブローチとしてはかなり大きめサイズ。
普通にビーズやスパンコールで埋めるだけではつまらないなと思い、ドクロって何だろう、、、って色々思考をめぐらせました。

ドクロ=人間の頭の骨=人間の頭の骨にくっついているのは → 肉、そうだ筋肉と血管だ!と思いつき、筋肉や血管のラインを描くようにビーズとスパンコールで刺繍してみました。

生々しくなるのは嫌だったので色は同系色でまとめて、テクニックも色々混ぜてそれぞれのパーツを差別化させて、、、

ちなみに白い方は、インディジョーンズの「クリスタルスカルの王国」のイメージから。(映画はがっかりだったけどね、、、R.I.P.)

ビーズとスパンコールのドクロブローチ

アメリカ人夫婦へのプレゼントとのこと、雑に扱われそうな予感がしたので仕立てはしっかりと。

刺繍した周りを内側に折り込んで、フェルトに縫い付けて、裏は強力なボンドで皮をくっつけて、これならそうそう壊れないはず!

ブローチピンの止め方にちょっとしたこだわり。
今回一番気に入ってる部分がここ。こういう小さな気配りが全体の雰囲気を上げてくれるなーと思いました。

ブローチの裏の仕立て

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チェコシルクビーズとヴィンテージラインストーン

かわいらしい色合いのシルクビーズとヴィンテージラインストーンが新入荷しました!

シルクビーズとは表面がすりガラスのようにサテン掛けされた種類のビーズです。

ゆらゆらっと輝くとても印象的な質感です。

形は六角カット、ちょうど良いサイズ感で使いやすいと思います。

全色集めたくなってしまうようなキレイなパステルカラー。

アレもコレも作りたくなるトキめくビーズ達です☆

糸通しの色付きシルクビーズはとってもレアですよ!

シルクビーズの商品一覧はこちら


ヴィンテージのラインストーンも新登場☆

ガラスの内部に虹色の模様が入っている、とっても珍しいヴィンテージ品。

小さなアクセサリーにピッタリな大きさで、土台部分には糸を通せる穴が空いています。

何個か連ねてブレスレットやネックレスにも良さそうですね!

このラインストーンは個体によってそれぞれ色の出方が違いますので、お求めの際は商品説明文をよくご確認下さい。

ヴィンテージラインストーンの商品ページはこちら

この他にも新入荷や再入荷品がぞくぞく到着しております。ぜひお店のサイトをチェックしてみて下さいね☆

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まんまる刺繍のクリスマスオーナメント

ヴィンテージのビーズとフレンチスパンコールで作った2015年のクリスマスオーナメント。

大急ぎで夜中まで刺繍して、目のシバシバと背中が大変なことになりました。
思っていたより大変!特に仕立てが。

丸いのは球体の展開図を応用して、プレゼントの方はサイコロのような感じのパターンから作りました。
中は綿をつめてフカフカに。
普通に刺繍すると立体になったときにビーズがスカスカになってしまうのでビーズ間隔を詰め気味にステッチしてます。

仕立て前はこんな感じ ↓↓↓

丸いのが手鞠みたいな和風テイストになってしまったのがちょっと残念。来年の課題です。
プレゼントの方は大きめのお花のスパンコールがかわいい味付けになって、すごく好きな感じに仕上げることができました!
応用してポーチとか作ってみたいです。

さて、今年の我が家のツリーはこんな感じです、去年作ったモチーフたちと合わせて、、、
少しはゴージャスになったかな!

来年はどうしようか、、、


リュネビル刺繍のチェーンステッチでかわいい巾着

オートクチュールの刺繍に使われる「クロシェ・ド・リュネビル」というカギ針には針のサイズがいくつかあります。

代表的なのは80番。
ビーズ、スパンコール、刺繍糸などなど、このサイズ1本あればいろいろと刺繍できます。

今回は120番の太いクロシェを使って、ふっくらチェーンステッチで刺繍しました。
DMCの刺繍糸を2本取りにしてます。

アンティークのパッケージデザインのようなレイアウトで小さな手芸屋さんのロゴを可愛くアレンジ!
細い糸でチェーンステッチするよりもふんわりと肉厚なボリューム感がでて、華奢な筆記体でも目立ちますね。
イニシャルを刺繍しても良さそうです☆
いろんなバリエーションを試してみたくなります!

巾着の口部分は、折山のところをビーズ針で一粒ずつビーズをつけました。
小さなこだわりが可愛さの秘訣!

今回使った「クロシェ・ド・リュネビル 120番」は小さな手芸屋さんで近日発売いたします!
1本は持っておきたい、マストハブなクロシェちゃんです。

入荷しましたらメルマガでお知らせしますね〜
みなさまご期待ください!

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課題作り、、、四苦八苦

レッスンの課題を作るのはいつも大変!

今回はクロシェ・ド・リュネビルのポワンティレという技法をメインに取り入れてひと作品、、、
と思い作ってみたものの、なんだかしっくりこないなーと悩み中。

ミニ巾着に仕立てたら絶対かわいい!とは思うものの、レッスンの進行としてはいまいちな気が。。。
メッシュの別布を取り入れたテクニックやリボン刺繍を盛り込んでも、それぞれけっこう地味な作業の連続で作っていて疲れてしまうかなーと感じてしまいました。
同じことの連続作業ってめんどくさいですよね。

なので思い切って没!!
早く新しいのをつくらないとー!


課題作り 〜 モチーフ仕立て 〜

10月からのヴォーグ学園の新学期、どんな課題にしようかなーと作品作り中です。

今回は絶対にモチーフ仕立てのテクニックをいれたいので、「身につけられるアイテム」とコンセプトを絞ってから作り始めました。
あとはステップアップしたテクニックを盛り込んで〜と、カリキュラムありきでデザインを模索。
簡単な花モチーフですが、じつは何バージョンも試行錯誤して納得のいく最終デザインまでたどり着きました。
(でも結局他にいいアイディアが浮かんでしまったのでこの作品は没!)

基本的なモチーフ仕立てのテクニックはいたってシンプル。
刺繍した布の裏に両面接着芯を貼って、外周を折り込んでアイロンで固定といった感じです。

でもそれを安っぽくならないようにするのはかなり大変!
最終的な厚み、硬さ、取り付ける金具等々、ものすごく考えさせられます。
私自身もいまだに納得する仕立て方には出会えてないので研究中です。
まぁ自分用の作品だったらてきとーでもいいかととりあえず手に入るもので仕立てますが、きちんと売り物として見えるようなものはまだまだ・・・。
試行錯誤が続きそうです。


お客様は作家さん

小さな手芸屋さんのお客様の中には作家さんやものづくりのプロの方がけっこういらっしゃいます。
そのなかのお一人、larabbiさん。
なんどもやり取りさせて頂くうちにご縁ができて、先日はlarabbiさんが出店するホビーショーに遊びに行ってきました。
実はもう2回目の訪問で、今回はどんな進化した作品になっているのかしらと期待も膨らみます。

もともとレジン作家をされていて、現在は刺繍とレジンを組み合わせたアクセサリー作りをされています。
仕立てでレジンを使ったりすることもありますが、表面のメインに取り入れているのがおもしろい組み合わせですよね。
裏面の仕上がりもレジン作家さんならではのアイディアが使われていてオリジナリティがあります。

今回はお花のスパンコールを使ったピアスが人気だったそうです。
伺ったときにはかなり在庫も少なくなっていたようで、他人事ながらよかったな〜と安堵しました。
作品を量産するのはとても大変ですから、、、
それが報われるのは本当に喜ばしいことですね。

これからの作家活動も応援しております〜☆
お疲れ様でした!


larabbiさんのブログはこちら


シャネル2015ssオートクチュールコレクション

シャネルの2015年春夏のオートクチュールコレクションが先月発表されました。

春らしく色とりどりの花があしらわれた生命力溢れる刺繍がたくさん。

本当に素晴らしいコレクションで、ため息と興奮がやみません!

総刺繍のシャネルスーツ総刺繍のシャネルスーツ

スパンコールで総刺繍されたアンサンブル。

白や薄いピンク色の平スパンコールのヴェルミセルで覆い尽くされています。

3種類くらいのスパンコールが使われているようなので、ヴェルミセルも3工程になりますね。
この面積だととても手間がかかりそうです。

*ヴェルミセルはリュネビル刺繍のテクニックのひとつ、ランダムに面を埋める技法です。

赤い花のドレス赤い花のドレス

アネモネの刺繍でしょうか?赤の色合いがとってもかわいいです。

花びらは別仕立てのパーツを組み合わせてふっくらと盛り上がっているようです。

身頃の部分はビーズでスパンコールを留めるようにでひと針ひと針丁寧に付けられています。

色とりどりの花のドレス色とりどりの花のドレス

ふわふわの別布使いがかわいいエンパイアドレス。

布を花びらのように見立てて、ギャザーを寄せたりタックを入れて成形し身頃に縫い付けています。

メッシュの生地に針で刺繍しているのに裏糸がほとんど目立っていない(要するに細かく糸止めしている)、そのこだわりの職人芸に尊敬の念を感じます。

パステルカラーの刺繍ドレスパステルカラーの刺繍ドレス

色とりどりのコサージュを身にまとっているかの様なドレス。色合いもデザインも美しいです。

スパンコールで花の刺繍をしたものを切り取って、別布と重ね合わせたりしながらふんわりとボディに縫い留められています。

おそらくそれなりに重量があるはずですが、それを全く感じさせない軽やかさに注目です。

パンジーの刺繍パンジーの刺繍

これも切り取ったお花を縫い留めて装飾されています。

パンジーのようなはっきりとした色彩が目を引き、大ぶりの透明スパンコールがキラキラと印象的です。

スパンコールだけでもこんなに美しくできるんだな、と改めて感じます。

今回のコレクションの刺繍たちはさすがオートクチュールだなと思わせる壮大さです。

最高のデザイン、技術、そして財力。

こんな世界に携わる事ができる職人は本当に羨ましいなと思います。

シャネル公式のメイキングビデオもありますよ。必見です!


オートクチュール刺繍のやり方 クロシェ・ド・リュネビル2

今回の刺繍のやり方動画は、クロシェで「ビーズ付け」。
前回の動画のチェーンステッチをマスターしたらチャレンジしてみてください。

ちなみに、ビーズと同じ要領でスパンコールも刺繍できます!