いよいよ書籍発売です!

来る7月15日に、【 小さな手芸屋さん 】の書籍が発売されます!

長い月日を掛けたこの一大ミッション。
いよいよ、発売日が決定しました…!!!

本表紙
リュネビル刺繍の本

現在、オンライン(Amazon)ではご予約が可能です。

オートクチュール刺繍のきらめき リュネビル針でつくるアートなアクセサリー


リュネビル刺繍って、
簡単に作れる作品ほどデザインが難しいのです😵

難解な作品の方が見栄えもいいし、
デザインする方としても、
やりがいあって楽しめます

でも、
誰でも手に取れる書籍のための作品だから、
複雑そうなものばっかりでは、どうなのかしら🤔??

シンプルな形のものも欲しいよね?

と、考えて作った作品
本の方向性に合わなくなって没になったり…😅

たくさんたくさん、デザインを考えて、

何度も何度も試作して、
やっと出来上がったこの書籍。

素敵な作品盛りだくさんです!
ぜひご期待ください♪


仕立てのノウハウ

ブローチでも、巾着でも、刺繍の仕立ては毎回悩みます。

縫製が必要なものは特に。

バッグだったら、

芯地や内布はどうするか、

持ち手やサイズは?

など、決めなければいけないことばかり。

それらを全部前もって計画できていたら、きっとスムーズにできるはず。

私が袋物をするときは、刺繍のデザインと並行して、形や仕様を詰めるために縫製用のサンプルも作ります。

シーチングやオーガンジーを使って縫ってみて、持ったときのバランスや、入れたいものが入る大きさどうかを見てみます。

そのとき、刺繍の位置も一緒に確認します。

形や大きさが整ったら、次は実際の布を使って、もう一度サンプルを作ります。

厚みや固さが想像通りにできるか、縫いにくくないかに確認のためです。

何十時間もかけて刺繍したものを、縫製や裁断で失敗して取り返しがつかないことにならないように、

何回かのサンプル縫製を通して確認しておけば、本番を縫うときにすごく安心できます。

サンプルでしっかり確認する、、、

そうは心がけていても、急いでるときなどは、途中で適当にして進めてしまうこともあります。

そんなときは必ずつまずいて、後悔ばかりです。

仕立てのスキルが足りないから、ぶっつけ本番は無理だと何度も実感しているはずなのに。。。

全然懲りない自分だなと呆れてしまいます。

作った刺繍を大事にするためにも、急がば回れで丁寧に仕事するのが最善ですね。

それは、刺繍の仕立てだけじゃなくて、お店の仕事にも言えることかも、、、そう、書いててふと気づきました。

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下書きが大事です

思った通りの形に刺繍を仕上げたければ、下書きがとっても大事。

描いた線がずれていたり歪んでいたら、せっかくの刺繍の魅力が台無しです。

図案がきちんとしているのは大前提ですが、下書きするときに生地の地の目がまっすぐかどうか、気にしながら線を写します。

刺繍枠に張るときも、変に引っ張って歪んでしまわないか、慎重にセットします。

下書きのあとと、枠に張ったあとには、図案と照らし合わせてずれてないか、確認です。

下書き、刺繍枠、全部が整えば、刺繍のときに線があっているかどうかなどと悩まずに、線を信じてただただ合わせてステッチするだけです。

ピンとまっすぐに仕上がった刺繍は、シャンとしてていつもよりも上手に、美しく見えるはず。

料理や裁縫と同じで、刺繍も下準備や段取りが大事。

完成度の高い作品目指して、基本的なことを実践していきましょう!


歪まずに下書きする方法は、昔ブログに書いたことがあったので、ぜひご覧ください。

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横須賀美術館
「糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。」

私の好きな美術館の一つ、「横須賀美術館」
今ちょうど、数少ない刺繍の企画展「糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。」を開催しています。
コロナとはいえ、ファッションや刺繍系の展示は見逃すわけにはいかないので、思い切って行って来ました。

この美術館は海に臨んだ開放的な庭があり、館内は、高さのあるまん丸の天窓から注ぐ自然光が心地よく、のんびりとした気分で鑑賞ができます。

横須賀美術館

横須賀美術館

沿道には、紫陽花がびっしりと咲いていました。

横須賀美術館の紫陽花

裏手からは緑豊かな観音崎公園を散策でき、ハイキングに最適。
海と森と美術に囲まれて、幸せのひと時を過ごせます。

今回の展示では、東欧の民族衣装の刺繍と、イヌイットの「ダッフル」という室内装飾品、オートクチュール刺繍を含む現代の刺繍作品が見れました。

私が特に面白いと思ったのは、イヌイットの作品群。
分厚いウール地に、刺繍やアップリケで、イヌイットの生活や神話、文化が描かれた「ダッフル」と呼ばれる「壁掛け」です。
とてもシンプルなデッサンでありながら、ユーモアと生命の輝きに溢れていました。
また、空間を上手に使ったモチーフの配置が興味深かったです。
この作品たちを見ながら、背景にあるであろう厳しい気候や環境、自然への畏怖の念に思いを巡らせました。


昔、服飾の専門学校時代に教わった、「必ずメモに残せ!」というデザイン上達の鉄則。
それ以来、お店や街中で、興味を惹かれた物のディティール・色、感じたことはその場でメモる癖がついています。
だから、いつもメモ帳は手放せず、美術館ではメモと鑑賞と時間との戦い。全部終わったあとは疲労困憊です。
もちろん後で図録も買うのですが、自分の手で残した記憶と、ただ印刷された図録では、見直した時に思い出される刺激が段違いです。

▼ 刺繍のバランスが気に入った、東欧のショートコートのメモ。
いつか何かの作品で活かされるはず。

東欧の民族衣装

刺繍の企画展は少しあっさりとした点数だったので、常設展と併設の谷内六郎館もゆっくりと鑑賞して、ミュージアムショップでもじっくり品定めして、いっぱい満たされました。

今回の、横須賀美術館の「糸で描く物語 刺繍と、絵と、ファッションと。」は、2021年6月27日(日)まで開催中です。


余談

お昼ご飯は、生徒さんオススメの地元の喫茶店「エルム」に行きました。
遅い時間だったので、客は私たちだけ。(美術館併設のレストランは混雑してましたが、、、)
マグロでご飯が見えないくらいのどんぶりを美味しくいただいていると、
突如、そこのオーナー(ハワイアンミュージック歴50年以上とのこと)がウクレレで弾き語りを披露してくれました。
そして、火がついたオーナーは、厨房にいる息子さん(ベース)とお嫁さん(パーカッション)を呼び出し、バンド演奏まで!!
ハワイアンジャズに懐メロなど3曲も聴かせてもらいました。
「すごい、こんなテレビの旅番組みたいな展開ってリアルにあるんだ」と驚きつつ、久しぶりの生演奏に内心燃えました。

聴いている最中、オーナーは18歳からウクレレを始めて、70代になった今でも現役ということが頭から離れず、
私が同じくらい長く真剣にできることはあるのだろうか?多分ない、もう遅い、もっともっと早く刺繍(かそれ以外の物)に出会えればよかったと思って、少々がっくりもした次第です。

このコロナの逆境の中、こういうおもしろくて美味しいお店には本当に頑張ってもらいたいと思いました。
展示に行かれた方は、ぜひこちらの「エルム」さんに食べに行ってみてください。


スパンコールのステンドグラスピアス

【小さな手芸屋さん】のお客様が、心踊る素敵なお写真を送って下さいましたので、ご紹介します。
当店でご購入頂いたフランス製スパンコールを使って、ピアスをお作りになられました。

スパんコールのステンドグラスピアス

スパンコールの透け感と、生地の透け感、糸のステッチが相まり、まるでステンドグラスのような仕上がりです。

上段のピアスは主に、ハンドペイントのコレクションスパンコール、「リナライト」が使われています。
透明ベースに、ホワイトのマーブル模様をプリントし、その上からグリーン、ブルー、サンドベージュの斑模様が手作業で描かれたスパンコールです。
並べて刺してみると、グラデーションの様にも見えますし、ハンドペイントの為、偶然とも言える面の構成は出来上がるまで分からないワクワク感もあります。
【オートクチュールスパンコール】5mm平 リナライト ハンドペイント

また、色や形、サイズの違うスパンコールを合わせることで、良いアクセントポイントとなって、全体に奥行き感が出ています。

特別なデザイン、刺繍図案が思い浮かばない時は、素材を観察し、その物の良さを見直してみるのも良いでしょう。
ハンドペイントの様なマーブル模様のスパンコールなら、その模様自体を活かして使ってみるのも最適です。
模様が無くても、数種のスパンコールを組み合わせることによって、変化をつけることが可能です。
そうして実験している内に、色の組み合わせ、素材の組み合わせなどの経験値を積めます。

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刺繍付き携帯ケース

「刺繍はしたい、でも何を作ればいいかわからない、、、」

そんなこと、よくありますよね。

私の場合は、小さなアクセサリーを作ることが多いですが、正直、最近飽きてきました ><;;

何か他のアイテム欲しいな〜って考えた時に、ふと目に入った古びた携帯ケース。
毎日使うものだから、消耗も早いですよね。
そうだ!新しいものに刺繍をつけてみよう!と思って、余っていたサンプルをゴリ押しの「ゴリラグルー」で貼り付けてみました。

適当に貼っただけなのに、カワイイ♪♪♪

可愛いけれど、持ちやすさは皆無です。
でも、いいの。ファッションと同じ感覚で、その日の気分に合わせて着替えるようにケースを変えて、消耗したり壊れたら新しいのを作ろうと、割り切って使ってます。

作ればデザインの練習になるし、実際に作品を使ってみないと、強度とか、使い心地とか、初めてわかることがたくさん。
こうやって物作りの経験値を貯めて、次に活かします。

ハンドメイドって簡単って思われてる側面もあるけど、本当に良いものは、そんな簡単にはできないですよね。

試行錯誤して高みに登るから、面白い。
一生をかけて、自分にとって本当に納得いくものを探る旅です。

smartphone-case

参考:刺繍新聞 2019年11月1日 Numero #13
ミニコラムにて期間限定公開中

刺繍新聞013

使った材料はこちら

オートクチュール刺繍のお店 小さな手芸屋さん

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スパンコールの使い道 – 意外な素材と2

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

スパンコールの使い道木の実と

子どものときの宝物みたいな、ちっちゃくて細かなアクセサリーたち。
きっとおばあちゃんになっても捨てられないかもしれない。

今回も作ってくれたのは友人アーティスト。
木の実を使って、まわりにビーズやスパンコールを貼り付けて、唯一無比のアクセサリーができあがりました。

刺繍もたいがい細かい仕事ですが、ミクロなビーズを一個ずつ、でこぼこした木の実に貼り付けていく作業も、きっと相当細かいのではないでしょうか。
良い作品のためには、どんなときも忍耐がものをいいますね。


スパンコールの使い道 – 意外な素材と

刺繍の使い道木の実と

刺繍の使い道木の実と

刺繍の使い道木の実と

刺繍の使い道木の実と

刺繍の使い道木の実と

あたりまえじゃない素材の組み合わせって、ときにものすごいパワーを持った作品に生まれ変わります。

たとえば、今回の作品がそう。

スパンコールやビーズとともに使ったのは「木の実」。

キラキラした人工的な材料と、自然が生んだ素朴で飾り気のない木の実。

質感の対比も素晴らしいけど、コンセプトの対比もすごく好き。

作ってくれたのは、すっかりおなじみの友人アーティスト。

細かいビーズを黙々と積み上げる作業がクセになってたまらないとのこと。

その気持ち、、、すっごいわかるよ!


刺繍の使い道 – インテリアに取り入れる

小さな手芸屋さんの内輪だけで話題の接着剤「ゴリラグルー」。

刺繍の使い道

接着力と透明度が高くて、名前がファンキーな「ゴリラグルー」。
この「ゴリラ」と刺繍を一緒に使うと面白いことができるかもしれないと、いろいろ実験し始めました。

刺繍の使い道の実験その1

味気のない、お洒落がゼロのリモコンに、刺繍を貼り付けてみる

刺繍の使い道

刺繍の使い道

刺繍の使い道

刺繍の使い道

モチーフ仕立てした刺繍を、ゴリラグルーでぴたっとしっかりと接着できました。
お洒落になったのかはイマイチなところですが、刺繍がついたことによって愛着が湧きました。
大事に扱うようになるので、物持ちが良くなりますね!
あと、リモコンが見つけやすくなりました。

刺繍の使い道の実験その2

「ゴリラ」の力を試す!曲面のものに貼り付ける実験

刺繍の使い道

刺繍の使い道

クリスマスのオーナメントにしようと作っていた刺繍ですが、もっと意外なものじゃないとつまらない!と思い、ツリーを飾るための鉢(バケツ?)に貼り付けてみました。

鉢の側面は、思ったよりも急な曲面でしたが、少しずつ・忍耐強く、貼り付け&圧着作業をして、無事に完成。
かなりがっちり貼り付いています。もう剥がせません。
意外性は◎。見た目もカワイイ。よほどでないとこの鉢は捨てられないので、かなりエコロジー。
イイこと三昧ですね。

刺繍を仕立てるのは苦手、、、という方は、思い切って貼ってみましょう!
それも、布製品ではなくて、意外で身近なものに!愛着が出て、生活の中で刺繍が輝きますよ♪


スパンコールの使い道3 – ガラス絵の具 その2

アーティストの友人とのコラボで探す、スパンコールの使い道。
「ガラス絵の具」と一緒に使うスパンコール その2です。

ガラス容器や瓶の周りにぐるっとカラス絵の具であしらって、スパンコールは「ゴリラグルー」で接着。

子どもたちと一緒に作ると楽しそうですよね。
工作の自由研究にもぜひ♪

照明の当て方を工夫して、ランプのようにもなりました。
怪しげな色彩の間接照明としてもナイス!!
こういう面白いもの、大好物です。

ガラス絵の具

ガラス絵の具

ガラス絵の具

ガラス絵の具

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