オートクチュールの展覧会

パリのオートクチュールの発祥から現在に至るまでの近代モード史の展覧会「Paris オートクチュール 世界に一つだけの服」に足を運んできました。

オートクチュールの骨組みを作ったシャルル・フレデリック・ウォルト、
婦人服に大きな変革をもたらしたポール・ポワレ、
バイアスカットを発明したマドレーヌ・ヴィオネ、
ディオールから帝王サンローラン、シャネルらのアイコン的な作品が一堂に会する滅多にない展示内容。

今となってはファッション史でしか見られない歴史的なスタイルを、手が届くほど近くにじっくりと鑑賞でき、これらを実際に来ていた時代・人たちがいたのか、、、とその存在感をとても身近に感じました。
特にポール・ポワレの直筆デッサンは、彼の描いている様子や仕事場の雰囲気まで勝手に妄想してしまうような生々しさがあり感銘を受けました。
彼はコルセットから女性のウエストを解放し、女性のライフスタイルを変革した20世紀で最も偉大なデザイナーの一人でもあります。

刺繍ものの作品ももちろん勉強になりましたが、この展覧会の見所はその歴史にあると思いました。
ファッションとは、色とか形とかそんな上っ面な部分だけではなくて、理想の女性はこうあってほしい、こうあるべきみたいなデザイナーの夢や欲望がベースとなっています。
それが社会背景と絡んで女性のライフスタイルや社会的地位をも変えるような波をいくつも興してきたのです。
普段は全く意識しないことですが、私たちはそうして進化してきた「洋服」を身につけて生活しています。
その進化の歴史を知ることで、これからの自分のファッションや物作りのスタイルはこうでありたいな、みたいな哲学を再認識できる機会になると思いました。

オートクチュールの展覧会のドレス

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花のスパンコールで簡単ビーズ刺繍

もうすぐ春、1番好きな季節です。
ワクワクする気分にぴったりな花スパンコールの新入荷を迎えましたので、さっそく作品作りしてみました!

ひろーい野原にたくさんの小花が波打つように群生しているイメージを、形違いの花モチーフスパンコールとピンクのビーズで表現しました。
びっしりと咲いているところと、まばらなところ、それぞれの花の植生や開花時期がちょっとずつずれてるような、そんな自然界のバランスも想像しました。

ビーズ針を使ったテクニックのひとつ、スパンコールの穴にビーズを一粒留める方法でお花をつけています。
付けたい場所に針を出しておいて、スパンコールとビーズを通して、スパンコールの穴に戻って生地を刺すやり方です。

簡単なビーズ刺繍のやり方

こんもりしているところはスパンコールの下にもビーズを通して立体的になるようにしています。
お花びっしりの小さなアクセサリーにすると可愛いかもしれませんね。
簡単にできちゃうと思うので、参考に何か作ってみてくださいね〜。

今回使ったスパンコールやビーズはこちら↓↓↓

【バラスパンコール】10mm花 ペールホワイト

【ヴィンテージ糸通しスパンコール】5mm花 オリエンタルホワイト

【バラスパンコール】6mm花 ペールパンサーピンク

【チェコ製・糸通しビーズ】11/0 ホワイトローズ

【チェコ製・糸通しビーズ】11/0 内角 スパークリングクランベリー

【チェコ製・糸通しビーズ】13/0 シャーロット オーロラダスティピンク

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リュネビルの1dayレッスン【追加スケジュール】

大好評いただいております、クロシェ・ド・リュネビルの1dayレッスン。
新しい開講日が決まりました。お申し込み受付中です!


日程:2016年5月29日(日)終了いたしました
   2016年6月11日(土)終了いたしました 
*3/16現在、両日とも満席です。
どうもありがとうございました。
   
時間:10:30〜17:00(12:30〜13:30はランチ休憩)
*終了時間が延びる場合もございます。お時間には余裕を持ってお越しください。

場所:株式会社アポロン様のオフィス
   〒112-0001東京都文京区白山4-22-14
   最寄駅は「白山」(都営三田線)、下車徒歩7分ほど

定員:各4名様

お申し込み方法:
アポロン様のホームページより、メールにて受け付けしております。
詳しくはこちらのアポロン様のサイトをご覧ください。


初めての方、独学で頑張っている方、はたまたご経験者の方、どなたでもご参加いただけます。
またすぐ埋まってしまうかもしれませんので、お早めにお申し込みください〜!
お待ちしております☆

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目玉焼きのブローチと仕立て方

最近買った子供服の目玉焼き柄がとっても可愛くまさにツボだったので、刺繍でも作ってみました。

ちょうど黄身にぴったりのビーズが手元にあって大興奮。
買った時に失敗したーと思っていましたが、今回に役立つとは!
使ってみると意外とカワイイ、気に入りました。
こういうことがあるから材料は増え続けても捨てられないし買い続けてしまうのです、、、。

目玉焼き柄のプリント

白身の部分は竹ビーズをランダムにまんべんなく刺繍してから、小粒な白やクリスタルを3種類混ぜて埋めました。
黄身は別布にびっしりとぎゅうぎゅうにビーズを埋めて、なおかつそれの上にもビーズを乗っけて立体的にしたものを白身パーツに縫い付けました。

作品作りのアイディアって、自分が「好き!」と思えたことや身近なところから見つかります。
身に持って生まれた才能とかとは別のところから引き出せるものだと思います。
だからたくさんの「好き!」や「欲しい・作ってみたい」を集めることってすごく大事です。
その引き出しが多ければ多いほどとっさのデザインに活かせるはずです。


最近よく質問されるのがブローチの仕立て方について。
ざっくり簡単に説明すると、

1、刺繍の裏に両面接着芯を貼る

2、出来上がりの周りを大きめに切り、裁ちシロに切り込みを入れる

3、裁ちシロを裏側に折り込んでアイロンで固定する

4、両面接着芯をつけたフェルト(粗裁ち)に刺繍パーツをくっつける(アイロンで)

5、出来上がりでカットして周りをまつる

ブローチの仕立て方

今回は固く仕上げるため、5の後に水で薄めた木工ボンドをフェルトに染み込ませました。
たっぷりと吸わせて1日くらい乾かすとフェルトの厚みと硬さが増します。
最後にブローチピンをつけた皮をボンドで裏に貼ってでき上がり。
皮を貼るかどうかはお好みで。本革でも合皮でもいいし、皮でなくてもokだと思います。

注意してほしいのは、刺繍したものにアイロンをかける時は絶対に表からはかけないことです。
スパンコールがあったら溶けます。スパンコールは熱にとても弱いです。
温度は中温、スチームはなしで手早く接着しましょう。

ブローチの仕立て方については人それぞれのやり方や仕上がりの好みがありますから、皆さんも研究して最適な方法を見つけてみてください。
このやり方すごくいいよ!ってのが見つかったらぜひ私にも教えてくださいね〜☆

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スカル夫婦のブローチ

ビーズとスパンコールで刺繍したスカル(=ドクロ)のブローチ。

かなーり前に友人から頼まれて、やっと出来上がりました。
なかなか取りかかれず、でも何をやっていてもずっと気になっていて、ようやく私の気持ちもスッキリ!です。

ブローチとしてはかなり大きめサイズ。
普通にビーズやスパンコールで埋めるだけではつまらないなと思い、ドクロって何だろう、、、って色々思考をめぐらせました。

ドクロ=人間の頭の骨=人間の頭の骨にくっついているのは → 肉、そうだ筋肉と血管だ!と思いつき、筋肉や血管のラインを描くようにビーズとスパンコールで刺繍してみました。

生々しくなるのは嫌だったので色は同系色でまとめて、テクニックも色々混ぜてそれぞれのパーツを差別化させて、、、

ちなみに白い方は、インディジョーンズの「クリスタルスカルの王国」のイメージから。(映画はがっかりだったけどね、、、R.I.P.)

ビーズとスパンコールのドクロブローチ

アメリカ人夫婦へのプレゼントとのこと、雑に扱われそうな予感がしたので仕立てはしっかりと。

刺繍した周りを内側に折り込んで、フェルトに縫い付けて、裏は強力なボンドで皮をくっつけて、これならそうそう壊れないはず!

ブローチピンの止め方にちょっとしたこだわり。
今回一番気に入ってる部分がここ。こういう小さな気配りが全体の雰囲気を上げてくれるなーと思いました。

ブローチの裏の仕立て

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オートクチュール刺繍の1day体験レッスン!

スペシャル企画!オートクチュール刺繍の1日体験レッスンを開催します。


日程:2016年2月11日(木・祝日)終了いたしました
   2016年3月12日(土) 終了いたしました
   2016年4月16日(土)終了いたしました

時間:10:30〜16:00(12:30〜13:30はランチ休憩)

場所:株式会社アポロン様のオフィス
   〒112-0001東京都文京区白山4-22-14
   最寄駅は「白山」(都営三田線)、下車徒歩7分ほど

定員:各6名様

お申し込み方法:
アポロン様のホームページより、メールにて受け付けしております。
詳しくはこちらのアポロン様のサイトをご覧ください。


レッスンの内容は写真のブローチを作ります!
クロシェ・ド・リュネビルの基本からビーズ付け、フランス刺繍、リボン刺繍、ビーズ刺繍のテクニックも盛り込んだフルコースメニュー☆
オートクチュール刺繍の魅力がぎっしりな1日体験レッスンです。

もちろん初心者の方大歓迎!必要な道具類は全て貸し出しいたしますので手ぶらでお越しください。

アポロンさんは全く新しいタイプの刺繍枠を開発していらっしゃるメーカーさんです。
今回は特別に講師として招かれてのレッスンとなります。
刺繍を楽しく勉強しながら、新しい刺繍枠もお試しいただける絶好の機会!

私にとっても久しぶりの体験レッスン。
いろいろなお客様からの厚い熱いリクエストにお応えして、ようやくの開催です!
皆さんのご参加を心待ちにしております!!

体験レッスンについてのお申し込み・お問い合わせは「アポロン様のサイト」までよろしくお願いいたします。
株式会社アポロン:http://apollon-broderie.jp/


Bonne année ! 新年あけましておめでとうございます

また新しい1年の幕開けです。

去年も色々なことがありました。その中での1番の出来事は娘の誕生です。
出産するまでは、もう仕事できなくなっちゃうのかな、、、とかなり悲観していたのですが、家族のサポートのおかげで無事に仕事にも復帰でき、いつも通りの元の仕事人間に戻れて(笑)
何も悲観することなんてなかったんだなと。
やろうと思えば気分も上がるし、やりくりもうまくなるし、一層がんばれるんだと。
もちろん以前と同じようにいかないことばかりで悔しいこともありますが、目標に向かって努力をするのをあきらめてはいけないんだってことを実感しました。

なので今年の展望は例年よりちょっぴり明るめ。
ますます刺繍に打ち込んで、プライベートも思いっきり楽しまなきゃと思います。

皆さんもそれぞれに素晴らしい1年の幕開けとなりますように!
本年もどうぞよろしくお願い致します。


まんまる刺繍のクリスマスオーナメント

ヴィンテージのビーズとフレンチスパンコールで作った2015年のクリスマスオーナメント。

大急ぎで夜中まで刺繍して、目のシバシバと背中が大変なことになりました。
思っていたより大変!特に仕立てが。

丸いのは球体の展開図を応用して、プレゼントの方はサイコロのような感じのパターンから作りました。
中は綿をつめてフカフカに。
普通に刺繍すると立体になったときにビーズがスカスカになってしまうのでビーズ間隔を詰め気味にステッチしてます。

仕立て前はこんな感じ ↓↓↓

丸いのが手鞠みたいな和風テイストになってしまったのがちょっと残念。来年の課題です。
プレゼントの方は大きめのお花のスパンコールがかわいい味付けになって、すごく好きな感じに仕上げることができました!
応用してポーチとか作ってみたいです。

さて、今年の我が家のツリーはこんな感じです、去年作ったモチーフたちと合わせて、、、
少しはゴージャスになったかな!

来年はどうしようか、、、


プレゼントにぴったり☆アニマル刺繍ブローチ

思わず「かわいいっ!」と声に出してしまう刺繍のアニマルブローチたち!

これは小さな手芸屋さんのお客様でもある作家さんの作品です。
母と娘が一緒に身につけられるアクセサリーというコンセプトで、「Cotoha」というオートクチュール刺繍のブランドをやっていらっしゃいます。
ほんとにキュート!

甘すぎない表情のアニマルたちがすごくおしゃれ。
あったかい糸使い、ふわふわっとした毛並みを感じてナデナデしたくなります。
スパンコールやビーズの使い方もおもしろいです。アニマルたちの個性が出ていますよね。
いろいろな材料とテクニックが詰まっていて、見ていて楽しくなってきます。

手作りのぬくもり感、作り手のセンスを感じるデザイン、丁寧な仕上がり、、、
刺繍がものすごく好きなんだなーということが作品から伝わってきました。
そんな愛情がたっぷりなアクセサリーは、きっと大人も子供も一目で好きになってしまうはず。

クリスマスももうすぐ、大事なかわいいあの子へのプレゼントや自分へのご褒美にぴったりなアクセサリーです。
じつは私もひとつ欲しくて、どれがいいかなーなんて悩み中です☆
Cotohaさん、その時はよろしくお願いしますね!

「Cotoha」さんのアニマル刺繍ブローチはcreemaで販売中です。
12/1~12/25の期間は新宿ルミネ2の「Creema Store」でも特別販売しています。
ぜひチェックしてみてくださいね!

Online shop
http://www.creema.jp/c/cotoha-broderie/selling

Facebook
https://m.facebook.com/Cotoha-575901785844158/

Instagram
ID: CHIE OGAWA1207


クロシェ・ド・リュネビル120番でできる刺繍

クロシェ120番でどんな糸がどんな風に刺繍できるのでしょうか?
いくつか太めの糸で比較してみましょう。

A・DMCの25番刺繍糸(手芸屋さんでよく売っている6本撚りの刺繍糸)を2本取り

ちょうどいい、やりやすい太さ。力まずにふんわりとチェーンステッチできます。(topの写真の刺繍はこれでやりました)
糸の購入のしやすさ・・・◎


B・シルクミシン糸50番手(シルクミシン糸として一般的な太さ)を3本取り

糸の滑りが良く、太さもちょうどいいです。光沢がでて優雅な雰囲気になります。
糸の購入のしやすさ・・・◯


C・ポリエステル手縫い糸(光沢のあるタイプ、フジックスのファイン手縫い糸など、、、)を2本取り

3本取りまでできましたが、撚りが甘い糸だとひっかりやすくやりづらいので、3本取りは上級者向け。初めての方は2本取りがおすすめ。
(私が使用した糸は東レのシルック手縫い糸。どうやら廃盤品のようなのでかわりにフジックスのが手に入りやすいはずです。)
糸の購入のしやすさ・・・◯手芸屋さんか通販で


D・ボタン付け糸(20番手、手芸屋さんでよくある糸)を1本取り

ちょうどよい太さ。Aの刺繍糸よりもナチュラル感のある仕上がり。刺繍糸2本取りが難しい方はボタン付け糸で練習してみましょう。
糸の購入のしやすさ・・・◎


E・絹穴糸16号(手芸屋さんではあまり見かけないかも?)を1本取り

撚りが甘めでひっかかりやすく上級者向け。出来上がりのボリューム感、高級感では一番!
糸の購入のしやすさ・・・△通販で


F・<比較用>DMC刺繍糸25番1本取りをクロシェ#90で

他の糸に比べると華奢な見た目になります。ロゴやイニシャルなどの線画を刺繍するにはひ弱な感じも・・・


G・DMC刺繍糸25番を3本取り

2本取りに比べてひっかかりやすいができなくない、上級者向け。


H・オリムパスレース糸40番手を1本取り

ボタン付け糸に比べて少し太め、気を付けて糸調子を調整する必要ありで上級者向け。しっかりとしたボリューム感のある見た目はかわいいです。
糸の購入のしやすさ・・・◯


I・DMCコットンパール8番(刺繍やレース編みに使われる糸)を1本取り

できなくないがかなり厳しい、太さの限界なので上級者向け。
糸の購入のしやすさ・・・◯手芸屋さんか通販で


J・普通のミシン糸20番手を2本取り

むっちり肉厚な感じになってかわいいけど、気を付けて糸調子を調整する必要ありで上級者向け。
1本取りでふんわり仕上げたほうが吉。
糸の購入のしやすさ・・・◯


K・オヤ糸ポリエステル中太(トルコの伝統レース”オヤ”を編む糸)を1本取り

滑りがよくやりやすい太さ。光沢、ボリューム感、やりやすさの3点揃った糸。
糸の購入のしやすさ・・・△通販で

個人的に使いやすい・見た目が好きなのは、”A刺繍糸2本取り”と”Kオヤ糸”でした。
どちらも色数があって、色のチョイスに苦労しなくていいのもいい点です。

作品に太いステッチが加わるようになると、いままでよりもずっと幅の広い表現が可能になります。
他にもいろいろな種類の糸がありますから、太めの糸を見つけたらクロシェ120番でステッチして試してみて、自分のお気に入りを見つけてみましょう!